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復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

異世界転移もので、女性が主人公の物語です。

少女漫画に分類されるようで、登場人物もその関係性も少女漫画よりです。

具体的には以下のような感じです。

  • 疎外される主人公
  • 主人公の疎外の原因となる女友達
  • 女友達を過度に慕う取り巻き

ただ、この関係性にはちゃんと理由があるようで、単にそれぞれの性格や過去の行き違いなどが原因ではなさそうです。

亜人も住む世界に転移させられたので人間以外もすんでいますが基本は人型で、タイトルの竜王も人型です(竜と人のどちらが本来の姿なのか分かりませんが)。

そのため姿形が異形のものとの恋という物語ではありません。

チート的なものとして「精霊に特別に愛されている」「魔力の質と量が優れている」というものがありますが、どうやら転移前からのようなので、その点は他の作品と違います。

タイトルに「復讐」とありますが、本質的にはそれほど暗い話ではなく、主人公の性格や行動のおかげで明るいめとさえ言えるお話です。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の特徴

  • 女性が主人公
  • 複数人が同時に転移
  • 精霊が重要な世界
  • 精霊と亜人と人間

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の絵柄

まとまっていて安定感があり高レベルな絵です。

少女漫画よりですが輪郭線が薄くなく、男性にも魅力的に見えるはずです。

主人公を始め女性キャラクターは可愛く、老年男性などもしっかりとした絵で描かれていて、年齢や性別問わず描けるのだとわかります。

この絵を古いと感じる人もいるようですが、個人的には古さではなく「確かな実力のあるベテランの絵」だと感じました。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の見所

「主人公」が見所です。

主人公の造形や性格や行動が魅力的で、見ていて飽きません。

単に受け身だったり流されるままだったりということではなく、どちらかと言えばやや突っ走るタイプのアクティブなキャラクターです。

ただ、このタイプにありがちな「どう考えても問題になりそうなことを気軽にやらかす」というトラブルメーカータイプではなく、根本的にはちゃんと周りを見て考えられる(ちょっとおもったことを口に出し過ぎですが)常識的な人物という点が魅力を増しているように思います。

余談ですが、時の精霊というキャラクターもとても魅力的です。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』のKindle予約情報

1巻が2018/4/5に発売されました。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』のKindle新刊既刊情報

最新巻1巻
発売日2018/4/5
次巻2巻
発売日情報なし
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双亡亭壊すべし

奇怪な館で起こる伝奇ものです。

「うしおととら」や「からくりサーカス」などの妖怪や化け物や人外のものと人間との物語を描かれる藤田和日郎さんの作品で、この作品も基本的には同じテーマだと思います。

1つの化け物屋敷が舞台としてはじまりますが、この化け物屋敷から宇宙の他の惑星や世界などの広がりつつ、さらにまた化け物屋敷内に物語が収まっていくなど、非常にダイナミックな構成です。

ごく少数の裏家業的なものとして霊能力や超能力が存在しており異能力戦闘のシーンもありますし、機械対化け物(超常の出来事や生物)という構図もあります。

独特のタッチなためグロを意識することはないですが、相変わらず手足が飛び散るモブが多いためグロが苦手な方は注意してください。

濃く魅力的なキャラクターを数多く揃えており、主役はいますが何人かのそれぞれの物語を総体的に見ることで1つの物語にするタイプのため、群像劇的な一面もあります。

今回は総理大臣も密接にかかわっているため現代的な政治や権力に触れる部分もありますが、ちょっとした要素という感じが否めず、「超常の出来事に政治力を使って対抗する」というようなものはありません。

もちろん政治力を使って根回しや自衛隊の動因、ミサイル攻撃などの実行を行っているのでその点では影響しているのですが、結果がでてくるだけで過程の政治闘争はほぼありません。

オカルト伝奇ホラーと人間讃歌と悲しくも熱い展開がお好きな方にはおすすめです。

『双亡亭壊すべし』の特徴

  • オカルト伝奇
  • 古い館もののホラー
  • 超能力・霊力・験力(修験者の法力)による異能力バトル
  • 人間の心の弱さや過去をえぐる話
  • キーを握るのは正気を保った平凡な人間
  • 小さな場面から大きな場面へ飛躍する展開
  • 銃火機や現代科学VS超常の生物や出来事

『双亡亭壊すべし』の絵柄

非常に力強く雰囲気のある絵柄です。

時には指や修正液をかけて削って描くなど、絵に勢いや感情を求め表現するタイプのため見せ場には異様な迫力があります。

単に激しい絵ということではなく、非常に柔らかい笑顔などもあり伝えたい感情によって最適な表現が用いられています。

そのため緩急が強く読後にはそれ相応の疲れを感じる程です。

デッサンの狂いということは基本的には感じないのですが、それは画面構成やそのシーンの描き方なので自由に変形させても違和感が出ないためで、画力よりももっと根幹的な構成力が優れているためでしょう。

『双亡亭壊すべし』の見所

「人間讃歌」が見所です。

いろいろな要素はありますが、結局の所は人間がそれぞれにどう対応して、何を感じ、どうなったのか、という点に焦点をあてているように感じられます。

全ては「人間」を描くためであると考えると、悲しい経緯や結末をも含めた人間讃歌がみどころだといえます。

『双亡亭壊すべし』のKindle予約情報

10巻が2018/9/28に発売されました。

『双亡亭壊すべし』のKindle新刊既刊情報

最新巻10巻
発売日2018/9/28
次巻11巻
発売日情報なし
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GROUNDLESS

架空の島を舞台に内乱によっておこる近代戦争を描いた作品です。

元々はwebの個人サイトで公開されていたそうですが、その作品の単行本化になります。

島といっても大陸系の人間も入り交じり、島単体ではなく島の外の要因も複雑に絡んだ内容で、背景には相当な深みがあります。

砲兵や突撃兵や騎兵に加え戦車もありますが、狙撃兵という括りの存在はいない状況で、主役のの1人であるソフィアの活躍をもって狙撃兵の重要性が認識されていきます。

基本的には局地戦であり、ゲーム的ではありますが戦闘区域の地図が表示され、行軍方向や予想される敵兵力の位置なも書き込まれるなど戦術好きの方も楽しめる要素が数多くあります。

戦車はありますがその地域に配置されているのが2,3台しかなく、対戦車戦で歩兵が活躍するなど、小規模戦闘の面白さもあります。

民族や地政学的な背景を土台にしたミリタリーものが好きな方にはおすすめです。

『GROUNDLESS』の特徴

  • 戦争(ミリタリー)もの
  • 深い背景に基づく物語
  • 各兵科(狙撃兵/偵察兵/砲兵/通信兵/工兵/戦車兵/etc)の動きや活躍
  • 大規模戦闘ではなく境地戦
  • 狙撃兵の活躍
  • 当初の主役(ソフィア)の目的は復讐

『GROUNDLESS』の絵柄

全体的にクセがありますが、おそらく輪郭線の太さや入り抜き表現によるものかと思います。

多少荒くは見えますが丸みが残っていて、服や人体の柔らかさなどの表現が良いです。

対してやはり銃器などの金属の堅さが弱くは感じます。作者のミリタリー知識があるためデザイン自体に問題はないため、あくまで絵から感じる表現という意味ではありますが。

『GROUNDLESS』の見所

「一般兵による局地戦」がみどころです。

1部隊内のリーダーが戦術を決め、他の兵士が闘っている様子が描かれているので、天才的な軍師や無敗の将軍が盤面をひっくり帰す巣用なことはありません。

ソフィアの狙撃能力は異常なレベルではありますが常に敵首領をしとめるというわけでもなく、個々の常識的な能力と一般的な装備を武器に闘い抜く、ある意味地味で現実的な戦争ものを楽しむことができるでしょう。

『GROUNDLESS』のKindle予約情報

2018/11/28に8巻が発売されました。

『GROUNDLESS』のKindle新刊既刊情報

最新巻8巻
発売日2018/11/28
次巻9巻
発売日情報なし(2019年冬?)
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マルドゥック・スクランブル

小説家の冲方丁さんの同名作品を原作にして、「聲の形」や「不滅のあなたへ」の大今良時さんがコミカライズしたSFの名作です。

瀕死の怪我を追った状態から回復し、記憶を取り戻すことで自分を殺そうとした犯人を追いつめるというのがメインストーリーです。

主役の少女「バロット」と主にネズミの姿を模した万能兵器「ウフコック」の触れ合いや関係の深化も同時に進行するため、二人の成長の物語でもあります。

SFらしく管理社会や極端な階層社会、歪な生態改造などの要素がふんだんに盛り込まれていて、この漫画では小説の場面がしっかりと絵に書き起されています。

少女と機械の触れ合いにアクションやサスペンスを加えた物語がお好みの方にはおすすめです。

『マルドゥック・スクランブル』の特徴

  • か弱い少女の成長(精神的にも肉体的にも戦闘技術的にも)
  • 少女と機械(ウフコック)の触れ合い
  • 記憶の再生や保存
  • 異形に近づく人間

『マルドゥック・スクランブル』の絵柄

大今さんの初期の絵なのでやや単調といいますか抜けが多く白い絵の印象ですが、充分に上手い絵を見ることができます。

女性はどちらかと言えば可愛らしいですが、下から見上げるアングルなどが上手く様々な表情を描き分けています。

輪郭だけを強調する描き方も散見され、イラスト的な絵を楽しむこともできます。

『マルドゥック・スクランブル』の見所

「バロットとウフコックの関係」が見所です。

といっても初期からそれほど動かない印象ではありますが。

まるで依存するように信頼を寄せるバロットに対し、大人な距離の取り方をするウフコックですが、この歯切れの悪い関係はそれぞれ傷を持っているからでもあります。

物語の進行とともにどのようにこの関係の中身が変わるのでしょうか。

『マルドゥック・スクランブル』のKindle予約情報

完結のためなし。

『マルドゥック・スクランブル』のKindle新刊既刊情報

最新巻7巻
発売日2012/6/8
次巻完結
発売日-
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骸積みのボルテ

ダークファンタジーに分類される少女の復讐物語で、タイトルの「骸積み(むくろつみ)」はそれだけ多くの相手を殺していることを指しています。

敵役側の人物や国は獣人のようで、ボルテの一族などは人間であり、国や勢力図の関係はあれど人と獣人が暮らす世界が舞台です。

戦争に利用され家族や一族の多くを殺されたうえ自らも瀕死の重症で死に行く中で、謎の人物によって死なない化け物とされ、出来事の発端となった人物を殺すために動き出します。

不死といっても絶対に死なない訳ではないようで、栄養が補給できなければ身動きが取れなくなるという不便さもあるようす。

また、同じように不死の化け物がとある国の呪いによって生み出された世界であり、戦争の他に対化け物の戦いも含んで物語が進みます。

『骸積みのボルテ』の特徴

  • 家族と一族のための復讐劇
  • 不死の少女
  • 不死の怪物
  • 体がちぎれ飛んだり潰されたりなどのグロ表現あり
  • 獣人の軍事国家

『骸積みのボルテ』の絵柄

独特ですが、どちらかと言えば柔らかい人物表現が得意な印象です。

が、この作品は復讐劇であり結構ハードでグロありの内容なので、ギャップが楽しめるかと思います。
特に1巻冒頭では主人公ボルテのちぎれかけた片足の描写がしっかりあり、キャラクターの顔の可愛らしさとグロさの対比はかなりのものです。

動物や怪物の表現はやや堅いといいますか、デザインや描写が少し微妙です。

全体的には充分商業レベルの絵なので、絵のレベルは高いと思います。

『骸積みのボルテ』の見所

絵柄に特徴があるため「可愛らしい絵柄でのグロ表現」が見所です。

「可愛らしい絵柄でのグロ表現」といのは他の作品でもありますが、作者ぞれぞれの「可愛らしさ」と「グロさ」は別物なので、この作品独自のギャップをぜひ見て欲しいです。

なお、血と臓物もそれなりに描かれているので、そういったストレートなグロ表現が苦手な方にはお勧めできません。

『骸積みのボルテ』のKindle予約情報

なし。2巻が2018/9/21に発売されました。

『骸積みのボルテ』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/9/21
次巻3巻
発売日情報なし
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回復術士のやり直し

タイムリープ系のファンタジー作品です。

特徴は、勇者の1人である主人公が相当に悲惨な目にあった上でのやり直しという点です。

主人公が悲惨な状況というのはわりとありますが、この作品では意図的に薬物中毒にされたうえ、レイプ(主人公は男ですが精子を体内に入れれた人物は男女関係なく能力が向上するため)されたり使い捨ての駒のように扱われるなど、具体的に悲惨な内容が説明されています。

加えてやり直し後もある程度は同じ目に合う必要があり、辛い経験を自覚的に繰り返す状況です。

能力は回復ですが、実際には根本が回復とは違うようで、その点を利用した話の展開になっています。

基本的に復讐劇であり、ほのぼの楽しいお話ではありません。

復讐劇がお好きな方であれば読んでみても損はないと思います。

絵柄

商業では少し厳しいレベルに思えます。

デッサンが微妙な部分もありますが、それよりも表情の描き方に問題を感じます。

作品のテーマ的に苦悶や憤怒や絶望などの激しく暗い感情を描けなければならないのですが、表現に幅がないうえ簡略化があまり良くなく稚拙に見えます。

とはいえ描くことが難しいテーマですし、このまま巻を重ねる過程で絵は良くなるものですし、1巻で判断せずにいるほうが良いとは思います。

『回復術士のやり直し』のKindle予約情報

2巻が2018/9/4に発売されました。

『回復術士のやり直し』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/9/4
次巻3巻
発売日情報なし
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