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異世界建国記

異世界もので、タイトルが示す通り国を作るというテーマの作品です。

チートスキルありの主人公ですが、転生時に若返り、最初に出会うのがグリフォンという点は他と違うところです。

グリフォンというと獣のイメージですが、この作品では知性があり神獣のような扱いで、ドラゴン等の立ち位置のようです。

このグリフォンが、縄張り内で拾い集めた子供のところに主人公を連れていって本格スタートとなります。

国造りがテーマなので仕方ないといえば仕方ないのですが、うろ覚え的に使われる知識が広範かつ有益な結果をだすというご都合主義的な流れがあります。

スタート時点で子供しかいないため失敗させている余裕はないのですが、もう少し説得力のある設定や展開はなかったのかなと疑問です。

当初は洞窟で、グリフォンが持ってくる生の食材だけという状態から、村の跡地を利用したり農業をしたり特産品を考えたりと生活基盤をつくっていきますが、子供の人数が多い割に群像劇的な展開は薄いように思えました。

子供だけの集団をどう成長させるのか、という点に魅力を求める索引だと思うので、今後の展開次第という感じです。

絵柄

商業レベルですしデッサンが狂いすぎることもなく、しっかりした絵柄だと思います。

が、どうも軽いというか全体的に薄く白い印象です。

キャラクターの輪郭線を上手く描いていて、緩急で人体の構造(肉や骨など)を表現できていると思うので、絵のレベルは高いと思います。

対して輪郭線内部の描写(服の皺や肉体の重なり具合の線表現など)が省略されていて、そこが薄く白く見える理由なのかもしれません。

この描き方を見ると、なんとなくカラーイラストが得意な方なのかなという印象でした。色トレスなどをうまく使える感じです。

『異世界建国記』のKindle予約情報

2巻が2018/9/25に発売されました。

『異世界建国記』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/9/25
次巻3巻
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宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

異世界ものですが、転移でも転生でもなく異世界に続く道が存在してそこを行き来するという作品です。

メインは内政で、メインは農業ですが水車を使った水力の利用などのインフラ整備もという感じです。

特殊なスキルをもっているわけではなく(異世界では現実世界の物品の効果が激増するというのはありますが)、単に40億という金の力にモノを居合わせた、ある意味力技オンリーという異色な内容です。

主人公の思考が全体的に緩いというか抜けているというか、見ていて呆れることが多々あります。

中世レベルの世界に現実世界の技術や製品を持ち込んでおり、世界のルールというか全てを壊しかねないことをどんどん行います。

一応、異世界の人達に知られないようにと配慮する場面はありますが配慮が足りていないように見えて、これが演出なのかそうでないのかも分からない印象でした。

今後この点が何らかの火種になるとは思いますが、それにしても脇を甘く描き過ぎではと思ってしまいます。

対して異世界側の人間には複数のパターンが存在しており、優れた品物や技術を持つ部外者をどう扱うかという視点では複雑な模様を呈します。

恩人だと前面的な信頼を寄せる者。
明らかに重要人物なので取り入ろうとする者。
内心では疑いを向けつつもとりあえず疑念を抑える者。

主人公という異物を投げ込まれた周囲の人間の反応を描くと言う点では、主人公の単純さはよい条件なのかもしれません。

絵柄

表紙の線は細いですが、中身ではしっかりとした線で描かれているため見やすい絵で読み進められます。

どちらかと言えば可愛らしい方向で、女性だけでなく男性も柔らかい印象です。

物語の都合上、漫画のコマの中に説明図が度々登場しますが、美味くデフォルメしてまとまっていて、作者の力量が伺えます。

反面シリアスな場面があまりシリアスに見えないので、そういうシーンでは違和感を感じやすいかもしれません。

別原作か、オリジナルの作品を見てみたい絵だと思います。

亜人なし

異世界ものでは珍しく、3巻までの時点では亜人はまったくでてきません。

亜人が見たいという人には進められませんが、「異世界=亜人」という構図ではないものが読みたい方には良いでしょう。

発電設備の買い方

本当なのかどうかわかりませんが、作中で水力などの発電設備を購入しようとするシーンがでてきて、『〇〇だからこれは買えないが、△△なら買える』というような事柄も説明されています。

無駄知識ともいえますが「何もない環境化で現実世界の機器をどのように使えるのか?」というテーマは、現実世界と行き来できるという特徴を活かした内容だと思います。

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』のKindle予約情報

なし。4巻が2018/9/22に発売されました。

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最新巻4巻
発売日2018/9/22
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転生したらスライムだった件

異世界ものに限らす幅広くみても、絵柄も内容も素晴らしい作品です。

転生先としてゴブリンにも劣る最弱モンスターのスライムを選びつつ、その特性を活かして生きて行く姿を描くサクセスストーリ。という感じでしょうか。

とはいえ、補職した相手の力を得るという能力のために冒頭の伝説級のキャラクターを補食した時点で相当に強くなってしまい、少しづつ強くなっていくような成長ものとは少し違います。

基本的にモンスターや亜人(ドワーフ)が登場し、人間はあまり出て来ません。話が進めば対人間の物語も描かれるでしょうが、とりあえずは人外中心です。

仲間といいますか賛同者を増やしていくのですが、その過程で「名付け」を行いそのキャラクターのレベルがあがります。
こういう場合のお約束的に、レベルが上がると人間の姿に近くなり、人外感はやや薄れます。

物語全体では、モンスター中心の国づくり的なものがあるようで内政系といえ、魔法などがあるので微妙ですが多種族との戦争や外交も描かれています。

盛りだくさんなので一つ一つの印象は弱いのですが、絵の美味さもありキャラクター中心で読むととても楽しめる作品です。

絵柄

個人的に好きな川上泰樹さんが絵を担当しているので、文句なしで良い絵です。

線が単調ではなくややザラついており、絵物語といいますか、非常に雰囲気のある絵柄です。

デッサンの崩れもありませんし、アクションシーンの動きなども必見の絵です。

キャラクターの造形としては美男美女がやや面長になる傾向を感じますが、そこまで気になる程ではなく川上さんの特徴的な絵柄という認識でよいと思います。

肝心のモンスターなどのクリーチャーデザインも秀逸で、あまりかっこ良くないはずの豚モチーフのオークですら魅力的です。

他にも「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」や「まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い」などを書かれているのでコミカライズの経験も豊富で腕も一流です。

亜人の種類

今のところスライムは主人公だけですが、以下のような亜人やモンスターが出て来ます。

  • ゴブリン(美形/マッチョ/おちゃらけ)
  • ドワーフ(ひげ面職人)
  • ドライアド(甘いモノ好きの美人)
  • エルフ
  • 狼(主にベッタリの獣)
  • 昆虫(蜂とかクワガタ的なのとか)
  • 鬼(オーガだが日本風)
  • オーク(豚)
  • リザードマン(水かきあり)

種族ではなく恐ろしく強くなった固体として「魔王」も存在しています。

精霊もいますが、特定のエピソードに絡んでいるだけで存在感はありません。

初期はゴブリンのみで役職付きになったりするのですが、種族が増えると極たまにしか登場の機会がありません。一部はメイン並に登場はしますが、仕方が無いとはいえ残念です。

少ししか出番がありませんが、まんま昆虫のモンスターが傘下に加わるのは興味深い所です。

中2的な表現

コミックではなく原作の要因なのですが、「飢餓者」と書いて「ウエルモノ」とルビをうつ場面があり、こういう点が個人的には中2感が強くてだめでした。

キャラクターの戦闘服にスーツ的なのがあるのも同様に中2感があり、他の要素から浮いている印象です。

気にならない人がほとんどでしょうし、気になってもある程度慣れるので無視できるでしょうから、問題にはならないと思いますが。

『転生したらスライムだった件』のKindle予約情報

10巻が2018/12/7に発売されました。

『転生したらスライムだった件』のKindle新刊既刊情報

最新巻10巻
発売日2018/12/7
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公爵令嬢の嗜み

ゲームの世界に転生というのは他にもありますが、対象が乙女ゲームでチート能力なし(現代の知識を持っている時点でチートですが)という珍しい設定です。

乙女ゲーの世界なので美男子や美中年が多く出てきますが、男性でも十分に楽しめる作品です。

理由としては、各キャラクターの背景や正確付けがしっかりしており、ハーレム系の「主人公を中心に全てが回っている人達」では無い点が挙げられるかもしれません。

もちろん乙女ゲー的な振る舞いをみる場面が多いのですし、敵役の「嫌な女」もでてくるので、その辺りが気になる場合もあるかとは思いますが、全体的に見れば些細な部分に思えます。

テーマ的には領地経営なので内政系です。

主人公が既にそれなりにレベルの家柄であり領地も簡単に手に入る状態のため、既にある領地の発展を図るという感じです。

平行して王族貴族の宮廷内闘争や派閥闘争の影響を受けるという部分もあり、定番な安定感もあります。

絵柄

線が細めで人物の造形も少女漫画よりですが、背景に花が飛んだりなどはあまりない印象で、男性にも読みやすいです。

むしろ背景はしっかりとしているので、世界観の構築に腐心されているように見えます。

男性漫画にありがちな縦にも目が大きいタイプではなく、横に長い、いわゆる「切れ長の瞳」のキャラクターが多く登場します。

それだけに物憂げな表情が映えますし、年齢も高めに見えやすいので、ロリ系の絵柄から遠ざかりたい人にもお勧めできます。

『公爵令嬢の嗜み』のKindle予約情報

5巻が2018/11/2に発売されました。

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最新巻5巻
発売日2018/11/2
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異世界のんびり農家

農業といいますか集落作成と運営をテーマにしている印象です。

主人公が世界を救わないタイプで、あまり我欲もなくわりとフラットな印象なのですが、後で加わるエルフやバンパイアの女性と日替わりでSEXするという意外性のあるキャラクターです。

リザードマンの村への加入時には「これで男が増えるから抱く人数が減って助かる」という感じの思考をするなど、貞操の観念は欠落している模様です。

描写として行為のシーン自体はないのですが、キャラクターの1人が懐妊して他のキャラクターも子供が欲しいという出来事もあり、珍しいぐらいストレートなハーレムを形成しています。

しかしながら最初に仲間になるのは狼型のモンスターで、他には蜘蛛も仲間になり、多少の多様性はあります。

狼と蜘蛛は子孫をガンガン増やしていくようで、子供が巣立つシーンも一応あります。

タイトルには農家とありますが、農業は添え物程度の印象なのが残念です。これなら「田舎暮らし」などの方がまだあっていたでしょう。

戦闘はほぼありませんが主人公が「キレたら怖い」系らしく、戦闘系のチート能力者物語的なものも微妙に見え隠れしています。

原作があるので無理な話ではありますが、せっかく「異世界のんびり農家」と入っているのですからもっとスローライフな方向にいってくれればと願うばかりです。

絵柄

絵自体は悪くはないのですが、動きが堅いといいますか、キャラクターが止っているように見えることが多いです。

アングルにあまり変化がないのも原因かもしれません。定点カメラで見ているような印象です。

動きのない絵で作られたコミックは静止画の連続と同じなので、場面がぶつ切りであまり没入感は得られないでしょう。

絵本的な印象です。

『異世界のんびり農家』のKindle予約情報

2巻が2018/7/5に発売されました。

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最新巻2巻
発売日2018/7/5
次巻3巻
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月が導く異世界道中

異世界ものですが、召喚されてからほぼすぐに召喚に関わった神から酷い目に合わされてはじまります。

人間の他にも亜人が暮らしている世界で、人間優遇の神様から「人間と話す事は許さない」と定番の言語能力を与えられず、しかしながら人間以外なら良いと亜人と話す言語能力を与えられることになります。

最初にヒロインぽく登場するのがハイランドオーク(いわゆる豚に似た顔を持つオーク)で、よくある「成長したら人間のすがたに」ということもなく(3巻時点ではですが)、オークの少女として登場し続けというのも変わっていると思います。

他のヒロインぽいキャラクターも龍やら蜘蛛やらが本来の姿ですが、一応こちらは設定上の理由から人型になっています。

しかしながら、主人公は人型前の状態を見ているわけで、元蜘蛛という点を理由に明確に拒否という場面は何度も見かけます。この辺りのやりと取りも新鮮な展開なのでおもしろく読めます。

なお、チート能力はかなりのチートですが、授かった経緯が経緯のためチートで何が悪いという感じで読めてしまいます。

開拓もの

物語が進行すると亜空間に出入りすることになります。

その亜空間に亜人としてオークやドワーフ、アルケー(半分人型半分蜘蛛のような姿でちょっと気持ち悪い)などを住わせて街を作るという展開が平行して描かれます。

この亜空間はどこにでも出れる訳ではなく、イメージ的には入り口と出口はほぼ同じ場所のため、亜空間を内を移動して遠くに転移的なものはできない模様です。

この点も珍しい設定かもしれません。

それほどのんびりではない

「異世界道中」という単語や表紙の飲み食いする雰囲気から「のんびりとした放浪の旅物語」を想像していたのですが、そういう要素はあれど少なく、割とエグい展開があります。

例えば、借金をした代償に薬を打たれて買春させれる女冒険者なども出来てきます。

ほかの作品では軽く匂わせるか事前に救出しそうなものですが、この作品では精神的にやられた状態での救出(治癒されて元気になりますがそれはそれでエグいといいますか)される、といった具合です。

絵柄

原作からの制限もあると思いますが、絵柄は正直微妙です。

下手と感じるレベルではないのですが、軽いというか、薄いというか、強い魅力は感じませんでした。

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5巻が2018/10/25出版されました。

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最新巻5巻
発売日2018/10/25
次巻6巻
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現実主義勇者の王国再建記

異世界ものの中でも内政に力をいれている作品です。

主人公のソーマは人間的にできすぎている(冷静/合理的/胆力/知性/判断力/行動力/情がある)ため資質ですでにチート感があり、よくある転生後の能力は「物に自分の意識をコピーして操る」という「アイテム操作(+並列思考?)」というチート能力持ちです。

ただ、1巻ではアイテム操作の能力は状況に説得力を持たせる(膨大な書類を短時間で片付けるための理由付け)に用いられた程度で、ソーマ個人の資質で状況を大きく変えていく、という感じのようです。

元の世界の知識を異世界で使うという構図はありがちですが、他の作品に比べると物語に占めるウェイトが大きいため、この作品の特徴になり得ています。

また、作者があとがきで書いているように「物語を丁寧に描く」という方向性のため、駆け足で「〇〇を実行して即成果がでる」ということはなく、短いながらも状況説明や過程の描写が挟まれる点に好感がもてました。

少し違った異世界もので、最初から国単位で変革を起す物語に興味があればお勧めできます。

絵がうまい

商業で出版されているのになにをいまさらという話ですが、絵がうまいです。

おかしなポーズや絵の崩れもありませんし、背景がスカスカだったり妙な擬音語や語尾が乱発されていたりということもなく、安心して読めます。
内政というテーマと相まって、腰を据えて読めるコミックだと思います。

また、個人的には女性の露出が少ないのも良いです。
なんとかして下着を見せて、その下着にこれでもかとシワを書いて局部を強調するようなこともありませんでした。

一応色気担当のようなキャラクターはいますが、見た目がそうなだけで気になるレベルの描写はかなったと思います。

基本的には人材の登用

主人公の出番は多いですが、「主人公以外の人間が命令を実行して動いている」という状況が描写がされています。

多くの人間が状況に関与していることが示されててい、物語世界がしっかりと演出されていると感じました。

また、「何か新しいことを実行する」となった場合は新たな(あるいは既存の)人材とセットで進行していくことになり、結果的に人材登用が重視される物語と言えます。

今の所はですが「山に隠遁している賢者」のような特殊な人材ではなく、市井や山野に埋もれた人材が対象なのでその意味でも好感が持てますし、新たな人材が増えていくこと自体に面白さも感じます。

『現実主義勇者の王国再建記』のKindle予約情報

2巻が8/25に発売されました。

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発売日2018/8/25
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