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やわらかな鋭角

社会派の記者ものですが、ミステリーぽいもののオカルト系です。

過去の災害(というか事件というか)や主人公と妻の関係なども絡めつつカルト宗教の実態を探る、というのが当初見えるストーリーラインですが、潜入取材中にそのカルトの「神様」に関する絵を見たことでオカルト方向に流れていきます。

この「神様」が単なる精神的な空想ではなさそうで、社会派の漫画ではなくオカルトスリラーという位置づけがふさわしいでしょう。

ただし、現代の社会人が主人公のため、登場人物や物語の背景には現実感が強くその意味では「社会派」は外せません。

ファンタジーやSF、過剰なエロポーズやハーレムといったもの以外の、現代が舞台で大人が主役の漫画を読みたい方にはおすすめです。

『やわらかな鋭角』の特徴

  • 社会派オカルトスリラー
  • 記者が主人公
  • 過去のトラウマや辛い経験
  • カルト宗教とその神様

『やわらかな鋭角』の絵柄

中年男性もやや女性的な雰囲気が残る独特の絵柄ですが、しっかりした絵で描かれています。

作品的に人間の内面を除くという部分がありますが、表情や仕草に内面を語らせようという意図も見え、表情の作り方や見せ方に工夫が多く見られます。

背景もしっかりしており、現代の街並やオフィス内などもちゃんと描いていてレベルが高いです。

『やわらかな鋭角』の見所

「現代的な登場人物」が見所です。

主人公を含め、現代で職を得て活動している大人ばかりですから、現実世界のドラマのように人物に存在感があります。

それぞれの背景が全て語られることはないでしょうが、垣間見える部分が想像を刺激しますし、それがさらに厚みを持たせています。

オカルトに流れているので人間ドラマとまでいえませんが、人間の弱さや儚さなど登場人物自体に興味がもてるはずです。

『やわらかな鋭角』のKindle予約情報

なし。2巻が2018/4/13に発売されました。

『やわらかな鋭角』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/4/13
次巻3巻
発売日情報なし
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蛍火の灯る頃に

竜騎士07さんが原作で「頃に」のシリーズです。

日本にある山間部の寒村が舞台で、祖母の葬式のために3組の親子と親類が集まるところからはじまります。

異界が現世を浸食するタイプの怪異におそわれ、その状況下でのサバイバルが主軸であり、食料や水などのライフラインの心配も描かれています。

親が先に全滅して子供が残るというのはよくある展開ですが、親としてある程度適切な判断と行動を行う点は親の人格を表現できているといえるので良い点かと思います。

生き残りの子供はニートだったり血のつながりが怪しい人物がいたりと、この辺りもお約束的な部分が多く、めたらしさはなくともキャラクターの把握が容易で話に集中しやすい作りです。

主人公達に特殊な能力はなく知識やカンで生き延びますが、過去の祖母との会話や風習などにヒントが隠されており、日本のオカルト伝記ものの良さが入っています。

なお、鷹野などクロスオーバー的な人物もキーパーソンとしてでてきます。

『蛍火の灯る頃に』の特徴

  • 竜騎士07さんの作品で「頃に」シリーズ
  • 日本の寒村を舞台にしたオカルト伝奇もの
  • 生き残りをかけたサバイバル
  • 過去の風習や逸話に隠されたヒントや真実
  • グロや異形
  • 地獄の世界と住人

『蛍火の灯る頃に』の絵柄

頭部と手足の先がやや大きめで、目や鼻などの顔のパーツが印象的な絵柄です。

顔や手足の先は人間の神経があつまっていて、知覚という意味でも感情の表現という意味でも重要な部分であり、そこが強調されたキャラクターデザインとホラーの相性は良いと思います。

異界、それも日本独特というのという表現は難しいですが、作画担当の小池ノクトさんは非常に雰囲気良く描いています。

『蛍火の灯る頃に』の見所

「日本らしい異界」が見所です。

異界というと西洋的といいますかヨーロッパのファンタジーな印象が強いですが、この作品では日本の異界にこだわっており、どのようにそれを表現しているかが見所です。

山間部の村という設定のため、日本を舞台にした日本のホラーの中でも昭和の古めのホラー映画のような「日常の面影が明確に残る異界」を楽しむ事ができるでしょう。

『蛍火の灯る頃に』のKindle予約情報

完結のためなし。

『蛍火の灯る頃に』のKindle新刊既刊情報

最新巻4巻
発売日2018/4/12
次巻完結
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双亡亭壊すべし

奇怪な館で起こる伝奇ものです。

「うしおととら」や「からくりサーカス」などの妖怪や化け物や人外のものと人間との物語を描かれる藤田和日郎さんの作品で、この作品も基本的には同じテーマだと思います。

1つの化け物屋敷が舞台としてはじまりますが、この化け物屋敷から宇宙の他の惑星や世界などの広がりつつ、さらにまた化け物屋敷内に物語が収まっていくなど、非常にダイナミックな構成です。

ごく少数の裏家業的なものとして霊能力や超能力が存在しており異能力戦闘のシーンもありますし、機械対化け物(超常の出来事や生物)という構図もあります。

独特のタッチなためグロを意識することはないですが、相変わらず手足が飛び散るモブが多いためグロが苦手な方は注意してください。

濃く魅力的なキャラクターを数多く揃えており、主役はいますが何人かのそれぞれの物語を総体的に見ることで1つの物語にするタイプのため、群像劇的な一面もあります。

今回は総理大臣も密接にかかわっているため現代的な政治や権力に触れる部分もありますが、ちょっとした要素という感じが否めず、「超常の出来事に政治力を使って対抗する」というようなものはありません。

もちろん政治力を使って根回しや自衛隊の動因、ミサイル攻撃などの実行を行っているのでその点では影響しているのですが、結果がでてくるだけで過程の政治闘争はほぼありません。

オカルト伝奇ホラーと人間讃歌と悲しくも熱い展開がお好きな方にはおすすめです。

『双亡亭壊すべし』の特徴

  • オカルト伝奇
  • 古い館もののホラー
  • 超能力・霊力・験力(修験者の法力)による異能力バトル
  • 人間の心の弱さや過去をえぐる話
  • キーを握るのは正気を保った平凡な人間
  • 小さな場面から大きな場面へ飛躍する展開
  • 銃火機や現代科学VS超常の生物や出来事

『双亡亭壊すべし』の絵柄

非常に力強く雰囲気のある絵柄です。

時には指や修正液をかけて削って描くなど、絵に勢いや感情を求め表現するタイプのため見せ場には異様な迫力があります。

単に激しい絵ということではなく、非常に柔らかい笑顔などもあり伝えたい感情によって最適な表現が用いられています。

そのため緩急が強く読後にはそれ相応の疲れを感じる程です。

デッサンの狂いということは基本的には感じないのですが、それは画面構成やそのシーンの描き方なので自由に変形させても違和感が出ないためで、画力よりももっと根幹的な構成力が優れているためでしょう。

『双亡亭壊すべし』の見所

「人間讃歌」が見所です。

いろいろな要素はありますが、結局の所は人間がそれぞれにどう対応して、何を感じ、どうなったのか、という点に焦点をあてているように感じられます。

全ては「人間」を描くためであると考えると、悲しい経緯や結末をも含めた人間讃歌がみどころだといえます。

『双亡亭壊すべし』のKindle予約情報

10巻が2018/9/28に発売されました。

『双亡亭壊すべし』のKindle新刊既刊情報

最新巻10巻
発売日2018/9/28
次巻11巻
発売日情報なし
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マージナル・オペレーション

現代戦争ものですが、子供を兵に使う傭兵集団の物語です。

主役の「アラタ」は30才にして7年ニートをしていた人物ですが、現状をなんとかしようと外資系軍事企業の面接を受けて…というのが冒頭の流れです。

ニートが実は非常に有能な戦略家(戦術家でもあり現場指揮官でもあり)というのがいわゆる「チート」ですが、ニートには何の才能もないということもないでしょうし、特定方面に希有な才能を持っていたのだと理解して読めばそれほど気にはならないでしょう。

話の流れ的に子供達を生き延びさせるために傭兵として鍛え運用する訳ですが、主導するアラタにしろ関わる大人はこの行為の問題を理解し苦悩を抱えてています。

物乞いで道端に転がるか、犯罪に手を染めるか、買春で稼ぐかという状況でできることは多くありません。

仕事と教育の場として、人を殺して自分も殺される傭兵の方がまだマシな人生を送らせることができるようにと腐心する様子がそこかしこに見て取れる、軽くはない作品です。

『マージナル・オペレーション』の特徴

  • 現代戦争
  • 街中などの局地戦
  • 日本が戦闘の部隊の話もあり
  • 子供兵
  • 戦略・戦術
  • 戦闘指揮
  • 軍事企業や傭兵

『マージナル・オペレーション』の絵柄

顔の凹凸表現とキャラクターの動きが弱いですが、充分に商業レベルの絵です。

また、銃器や装備の描写はよいですが背景は少し微妙です。

子供は巻を追う毎に成長の後が見えるため、1巻から通して読めば時間変化の描写にも気を使っていることがわかります。

戦闘描写は多いですが、グロと感じる絵はほぼありません。

『マージナル・オペレーション』の見所

「戦略」が見所です。

子供達のとの触れ合いや、局地戦での戦闘指揮なども見所なのですが、もっと大きな視点として以下の問題をどう解決するのかという意味での戦略が見所だと思います。

  • 貧困にあえぐ子供に何をしてやれるのか
  • 生きるためとはい子供に殺しをさせてよいのか

答えのない問いに思対して「傭兵にする」という選択を行い、その結果がどこに辿り着くのか。そこが見物です。

『マージナル・オペレーション』のKindle予約情報

11巻が2018/8/23に発売されました。

『マージナル・オペレーション』のKindle新刊既刊情報

最新巻11巻
発売日2018/8/23
次巻12巻
発売日情報なし
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リウーを待ちながら

医療ものでパンデミックを扱った作品です。

特筆すべきは、現代日本の1つの街を舞台にしている点で、「もしも現在感染症が日本の街で広がったらどうなるのか?」という状況を描いていることです。

この感染症はペストで、早い段階で明らかになります。

遥か昔の最初の流行時とは違い、現代ではペストの名前をほとんどの方が知っていますし、知っていればネットや本で調べることもできます。

このような情報が入る時代であっても、感染初期ではコントロール出来ない場面が当然あります。その初期でどれだけの人がどうなるのか?

舞台となる街の医師を主役として、現代に突然あらわれたペスト菌に立ち向かう姿をこの作品で見ることになります。

医療ものの漫画はとかくヒューマニズムや天才的な技術に系統しやすいのですが、この作品はそういったものとは違い、「感染した状況」自体を描いている点が非常によいと思います。

安易なエンタメから距離をおいてドキュメンタリーのような印象で、そういった作品が好きな方におすすめです。

絵柄

背景人物共に味があるといいますか、やや独特な絵柄です。

背景は手書き感(「感」というか手書きそのものですが)が強く、資料写真や3Dモデルをそのままトレースしたような味気なさははありません。
輪郭線一本で終わることはなく、物の表面や形状の描写も手書きで適度に行われています。

結果として生活感のある街の景色ができあがり、作品の舞台をより強化しています。

対して人物の顔はスッキリと描かれていて、基本的にはあまり無駄もなくシンプルにデフォルメされています。

背景とこの人物の顔の描写方法の差異によって画面上で人の顔が目立つように設計されていて、自然に視線が誘導されるように感じますし、表情から人物の心境を感じ取りやすくなっています。

研究された真面目な絵だと思います。

リウー

作中で「リウー」に関する説明も多少ありますが、この作品を読んで気になった方はぜひ調べてみてください。

登場人物がどのような心境でリウーの名前を出したのかがより理解出来るはずです。

『リウーを待ちながら』のKindle予約情報

完結のため無し。

『リウーを待ちながら』のKindle新刊既刊情報

最新巻3巻
発売日2018/3/23
次巻完結
発売日-
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とりきっさ!

「トリビト」という人間と鳥を混ぜあわせたような種族をメインに、トリビト姉妹の「リン」と「スズ」と人間の「ヒロカズ」が関わっていくほのぼの日常系の作品です。

異世界ではなく、現実的な人間世界から隠れた場所にトリビトの集落がある世界、という感じです。そのためトリビトは人間にはほぼ知られておらず、危険を避けるためトリビト側も人間には近寄りません。

トリビトは他作品でいえば獣人なのですが、この作品では違和感がある呼び方でトリビトとしかいいようがないかもしれません。

基本的には鳥の習性や本能を持っていて、「羽手種」や「人手種」のように手が鳥か人かで分けられています。ただ、頭だけ鳥で他は人のキャラクターもいて、人の割合は様々です。

主役のトリビト姉妹は「羽手種」ですが下半身も鳥で、手を除く上半身が人間です。

この姉妹が非常に可愛らしく、ここに惹かれたなら全巻買っても損はしません。

物語の基本は、人間のヒロカズが姉妹のいる喫茶店に訪れてトリビトと交流を広げていくという流れになるため、困難あり衝突あり和解ありなど一通りに出来事を目にします。

すぐに受け入れてくれるトリビトもいればかなり暴力的に拒絶してくるトリビトもいますが、姉妹と主人公の性格のおかげで最後はある程度まるく収まりシリアス展開は避けられています。

エロや百合抜きのふわっとした日常系が好きな方には強くお勧めできます。

絵柄

デフォルメが効いていて多少クセがありますが、一貫して安定していて高レベルです。

特に姉妹の妹の方は表情がクルクルと変わるのですが、それをしっかりと描いてて充分に感情が伝わってきます。

トリビトという種族も色々と考えて作られていて人間具合が絶妙なデザインも多く、多少特殊な形態の「エナガ」と「常連さん(雀?)」も必見のデザインです。

内容にあった素晴らしい絵だと思います。

4コマあり

4コマありといいますか、4コマメインといいますか、話数によっていろいろ変わります。

4コマに抵抗があるかたは最初は気になるかもしれませんが、1冊読み終える頃には気にならなくなっているはずです。

イチオシのキャラクター

主役の姉妹も良いのですが、「トキジ」という服職人の子供のキャラクターが特に魅力的です。

登場回数は多くないのですが、出てくるたびに強く印象に残ります。

一話だけサイレント映画のような話でトキジが主役になるのですが、その話は必見です。

『とりきっさ!』のKindle予約情報

完結のため無し。

『とりきっさ!』のKindle新刊既刊情報

最新巻7巻
発売日2018/2/1
次巻完結
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おとぎ話バトルロワイヤル

童話をテーマにした異世界ものといえますが、本質的には犠牲を伴う魔法少女ものに近い内容です。

ある日に「契約書」に署名したことによって望みが叶えられ、その後童話をモチーフにした異世界に飛ばされるという流れですが、他の作品と異なる点がいくつもあります。

  • 各キャラクターはそれぞれ別の童話の登場人物としての役を与えられる
  • 各自が持つ本に栞を挟むことで現実世界に戻れる
  • 契約時点で望みが叶ってしまう
  • 単純に殺し合えばいいというわけではない(予想)

最大の特徴は、「契約時点で望みが叶ってしまう」点でしょう。

既に報酬は得ているので状況的に逃げ出せないというのもありますが、なによりも願いが叶った後に対価を支払い続けるという構図に絶望を感じます。
仮に対価を支払い終えても、それは返済に過ぎず新しい報酬は得られないのですから。

この構図は「魔法少女まどかマギカ」と同種のものですが、「おとぎ話バトルロワイヤル」ではどういう展開を見せるのかも気になる点でしょう。

なお、タイトルにバトルロワイヤルと付いていますが、いきなり闘う展開にはなりません。

まずは世界の状態を知り(あくまで主人公が経験して想像できる範囲でしかないですが)、やるべきことを知り、という順序が丁寧に描かれます。

そのため「殺し合い大好き!」という人には物足りないと思いますが、単純なバトルロワイヤルではなく世界感からしっかりと楽しみたい人には良い展開です。

絵柄

作者はもともとPixivでイラストなどを投稿していたので質が高く、童話というテーマにあった柔らかめの表現を用いた絵柄で魅力的です。

背景や小物の書き込みも世界観を壊さずに描かれており、どのコマも一貫した表現を行っているように見えます。

まだ少ないとはいえ動きのあるシーンもしっかりしています。

「動いているように見える絵」ではなく「動き出そうとしている絵」のようなイメージで、スピード感は薄いですがまさに一枚もののイラストを見ているような描き方になっています。

キャラクターはやや少女漫画よりの体型ですが手足を多少大きめにデフォルメしていて、そこも童話感を増していると感じます。

目は少し大きいという程度で、簡易な構造ながら表情から感情を感じ取れるように描かれています。

全体的にレベルが高いです。

有名人と一般人

最初に出会う男の子は有名人で、同じ境遇となった主人公に対して興味をもって接しています。

好意もあるとは思うので、少女漫画によくある「王子様と私」のような関係になっていくのかなと思います。

テーマがバトルロワイヤルなので、考えられる結末はあまり嬉しくない状況になりそうですから、「悲恋」もテーマなのかもしれません。

『おとぎ話バトルロワイヤル』のKindle予約情報

なし。3巻が2018/3/26に発売されました。

『おとぎ話バトルロワイヤル』のKindle新刊既刊情報

最新巻3巻
発売日2018/3/26
次巻3巻
発売日情報なし
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邪神ちゃんドロップキック

メインキャラクターが女性のみのギャク漫画ですが、1人を除いて全員が人間ではなく悪魔という設定です。

人間の「ゆりね」と悪魔の「邪神ちゃん」を中心に、他の悪魔や人間がからんでくる形です。

タイトルからなんとなく感じ取れるかもしれませんが、キャラクターの造形が可愛いのに反してネタ自体やオチをバイオレンス系に持っていくことが多く、ダメな人はダメかもしれません。

しかしそこが魅力でもあるので、大丈夫な方はハマると思います。

邪神ちゃんの目的が「自分を召喚したゆりねを殺して魔界にかえりたい」なため常日頃から色々や手段を講じており、結果として返り討ちに合って毎回バイオレンスな目に合わされます。

この作品のルールとして人間のゆりねは悪魔に対して異様に強く、精神的どころか肉体的に悪魔の邪神ちゃんを刻んだりします。

比喩ではなく、主に尻尾(邪神ちゃんは下半身が蛇なのでその部分)を輪切りにされます。

そのため楽しみ方としては、「今回は邪神ちゃんがどう料理されるのか?」というのが基本になります。

もちろんそれだけではなく、邪神ちゃんの真っ当な面にスポットライトが当たったり、サブキャラクターがメインの話でしんみり来るものがあったり、悪びれもなく幼女(悪魔の女の子ですが)誘拐をしながらも最終的にうやむやにする女性警官の話もあったりとバラエティに富んでいて、マンネリ感はあまり感じないはずです。

なお、キャラクターや描写や展開されるネタがかなりギリギリ(グロとか倫理的な意味で)なのですが、ちゃんと日常系ですし日常系に見えます。

不思議ですが日常系としか言い様ありません…。

絵柄

線が独特ですが、基本的に独自の絵柄で一貫していて安定しています。

顔の輪郭や目などがある種の記号的なステレオタイプで作られていて、そこだけみると古めの絵柄に見えるかもしれません。

実際にはそれも味として楽しめるレベルに絵が上手いためマイナスにはならないでしょう。

ギャク漫画なのでツッコミ時にはかなり激しい表現もあり、絵の緩急も大きく刺激の多い作品です。

『邪神ちゃんドロップキック』のKindle予約情報

11巻が2018/8/7に発売されました。

『邪神ちゃんドロップキック』のKindle新刊既刊情報

最新巻11巻
発売日2018/8/7
次巻12巻
発売日情報なし
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宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

異世界ものですが、転移でも転生でもなく異世界に続く道が存在してそこを行き来するという作品です。

メインは内政で、メインは農業ですが水車を使った水力の利用などのインフラ整備もという感じです。

特殊なスキルをもっているわけではなく(異世界では現実世界の物品の効果が激増するというのはありますが)、単に40億という金の力にモノを居合わせた、ある意味力技オンリーという異色な内容です。

主人公の思考が全体的に緩いというか抜けているというか、見ていて呆れることが多々あります。

中世レベルの世界に現実世界の技術や製品を持ち込んでおり、世界のルールというか全てを壊しかねないことをどんどん行います。

一応、異世界の人達に知られないようにと配慮する場面はありますが配慮が足りていないように見えて、これが演出なのかそうでないのかも分からない印象でした。

今後この点が何らかの火種になるとは思いますが、それにしても脇を甘く描き過ぎではと思ってしまいます。

対して異世界側の人間には複数のパターンが存在しており、優れた品物や技術を持つ部外者をどう扱うかという視点では複雑な模様を呈します。

恩人だと前面的な信頼を寄せる者。
明らかに重要人物なので取り入ろうとする者。
内心では疑いを向けつつもとりあえず疑念を抑える者。

主人公という異物を投げ込まれた周囲の人間の反応を描くと言う点では、主人公の単純さはよい条件なのかもしれません。

絵柄

表紙の線は細いですが、中身ではしっかりとした線で描かれているため見やすい絵で読み進められます。

どちらかと言えば可愛らしい方向で、女性だけでなく男性も柔らかい印象です。

物語の都合上、漫画のコマの中に説明図が度々登場しますが、美味くデフォルメしてまとまっていて、作者の力量が伺えます。

反面シリアスな場面があまりシリアスに見えないので、そういうシーンでは違和感を感じやすいかもしれません。

別原作か、オリジナルの作品を見てみたい絵だと思います。

亜人なし

異世界ものでは珍しく、3巻までの時点では亜人はまったくでてきません。

亜人が見たいという人には進められませんが、「異世界=亜人」という構図ではないものが読みたい方には良いでしょう。

発電設備の買い方

本当なのかどうかわかりませんが、作中で水力などの発電設備を購入しようとするシーンがでてきて、『〇〇だからこれは買えないが、△△なら買える』というような事柄も説明されています。

無駄知識ともいえますが「何もない環境化で現実世界の機器をどのように使えるのか?」というテーマは、現実世界と行き来できるという特徴を活かした内容だと思います。

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』のKindle予約情報

なし。4巻が2018/9/22に発売されました。

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』のKindle新刊既刊情報

最新巻4巻
発売日2018/9/22
次巻5巻
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魔法少女特殊戦あすか

魔法少女ものの中では異質な、魔法少女が世界を救ったあとのお話です。

とはいえ結局のところ戦いが続いているので、世界を救ったあとという前提をあまり感じないのですが。

アクションが主体でグロが頻繁に入り、物語自体はシリアス展開が多くを占めるので、暗めの内容です。

魔法力の損耗を防ぐためにまず銃器で攻撃を行うなど、戦術的な部分で魔法少女以外がある程度の対抗手段を獲得している点も特徴といえるでしょう。

この状態で必殺技的なものを叫ぶのに違和感がありますが、この違和感こそが魔法少女が世界を救った後にも闘い続けていると感じられる部分なのだと思います。

お風呂のシーンやレズっぽいキャラクターの存在、下着がこれでもかとよく見えるアングルなど、女主人公もののお約束的なものは完備です。

ただし、敵方にモブの女性がレイプされるシーンもあるので、単なるお色気シーンが差し挟まれているわけではありません。

絵柄

顔の描き方のせいか、やや古めの絵柄に見えます。

しかしながら、デッサンが崩れることはあまりなく動きもしっかりと表現されているため、すぐに引き込まれて絵柄のことは気にならないでしょう。

私は銃器の知識がないのでわかりませんが、おそらく資料に即した造形や使用方法で描かれているのではと思いますので、小物の描写もしっかりしています。

トラウマの多さ

登場人物の多くがトラウマを抱えて行きており、回想シーンでそれらを見ることになります。

魔法少女ものでは敵が主人公の家族を害するという掟破りはまずやりませんが、この作品ではそんなことはなく、効果的に残虐な方法を用いてきます。

回想シーン以外でもあまり救いがない(モブの死亡率がかなり高い)ので、明るめの作品が好きな場合はお勧めできない内容です。

グロテスク表現

既に触れていますが、グロが結構あります。

基本的に敵方が一般人を虐殺するので、四肢をもいだり、内蔵をぶちまけたりという場面を目にします。

アップになる場合もありますが、モブの場合は背景にとけ込むようにやや遠めのアングルからというのが多いように感じますので、その意味ではまだ大丈夫といえるかもしれません。

主役のあすかが斬撃系の魔法を使うため敵が両断されて断面が見えるというものありますが、銃や薬物や打撃などの魔法(といいますか魔法で効果を付与された攻撃です)を受けた敵全般が攻撃に応じた損壊を受けるので、ダメージ描写としてのグロは程度の差はあれどずっと続きます。

『魔法少女特殊戦あすか』のKindle予約情報

9巻が2018/12/25に発売されました。

『魔法少女特殊戦あすか』のKindle新刊既刊情報

最新巻8巻
発売日2018/7/25
次巻9巻
発売日2018/12/25
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異世界のんびり農家

農業といいますか集落作成と運営をテーマにしている印象です。

主人公が世界を救わないタイプで、あまり我欲もなくわりとフラットな印象なのですが、後で加わるエルフやバンパイアの女性と日替わりでSEXするという意外性のあるキャラクターです。

リザードマンの村への加入時には「これで男が増えるから抱く人数が減って助かる」という感じの思考をするなど、貞操の観念は欠落している模様です。

描写として行為のシーン自体はないのですが、キャラクターの1人が懐妊して他のキャラクターも子供が欲しいという出来事もあり、珍しいぐらいストレートなハーレムを形成しています。

しかしながら最初に仲間になるのは狼型のモンスターで、他には蜘蛛も仲間になり、多少の多様性はあります。

狼と蜘蛛は子孫をガンガン増やしていくようで、子供が巣立つシーンも一応あります。

タイトルには農家とありますが、農業は添え物程度の印象なのが残念です。これなら「田舎暮らし」などの方がまだあっていたでしょう。

戦闘はほぼありませんが主人公が「キレたら怖い」系らしく、戦闘系のチート能力者物語的なものも微妙に見え隠れしています。

原作があるので無理な話ではありますが、せっかく「異世界のんびり農家」と入っているのですからもっとスローライフな方向にいってくれればと願うばかりです。

絵柄

絵自体は悪くはないのですが、動きが堅いといいますか、キャラクターが止っているように見えることが多いです。

アングルにあまり変化がないのも原因かもしれません。定点カメラで見ているような印象です。

動きのない絵で作られたコミックは静止画の連続と同じなので、場面がぶつ切りであまり没入感は得られないでしょう。

絵本的な印象です。

『異世界のんびり農家』のKindle予約情報

2巻が2018/7/5に発売されました。

『異世界のんびり農家』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/7/5
次巻3巻
発売日情報なし
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クミカのミカク

いわゆるグルメ系ですが、料理をするのではなく食べるほうに比重があり、主人公のクミカや作品自体の設定が少し特殊です。

コミックの中の世界では宇宙人と交流がある状態で、ごく普通に共存し、異星人同士の家族も存在するような状況です。

基本的に差別や虐待的なものはないので、その点安心して読めます(クミカの母星の環境に触れる部分では少々暗めの印象をうけると思いますが)。

食べる行為に色気を出して人気を博している漫画もありますがそういう方向ではなく、大人になって初めて『美味しい』という感覚を知って人生観が変わる(実際のところ食事が生活の中に入ってきたので日頃の行動がどんどん変化しています)喜びや驚きが表現されているのです。

エロを強調した内容ではないので、そういったものが苦手な方にもお勧めできます。

魅力的な主人公のクミカ

肝心のクミカですが、空気中から栄養を摂取できるために料理を食べない種族という設定です。

一巻で料理の味を知り、食事することへの興味が生まれます。結果いろいろな味を求め始めますが、その反応が非常に魅力的です。

クミカには触手が2本ついていて、それを手のように使い仕事をこなしますが、感情によってさらに変化があり、そこがクミカの感情表現をさらに豊かにしています。

表情やセリフの他にも多彩な方法で感情表現が描かれていて、それがとても良い感じなのです。

その他の宇宙人

地球人ももちろんいますが、クミカ以外の宇宙人もいます。

どう見てもリドリー・スコット監督のエイリアンをモチーフにしているような宇宙人(口がガバッと開いて、猫のように踵が長い足)ながら、おしゃれ好きで料理もできる女子力の高い「エイリア」。

体がほぼ水分で出来ていてクラゲっぽい傘がトレードマークで、クミカのお隣(たまに家に侵入してきます)の「メロウ」。

小柄で可愛らしい容姿で発言も含めて愛されキャラながら、彼氏持ちで車や小物(サングラス)の趣味がなかなかアレという「エピー」。

他にもいますが、どのキャラクターも魅力的です。

ちなみメインキャラクターはデザイン会社に勤めているので、作中にでてくるリテイクや修羅場の状況を身近に感じる方も多いかもしれません。

『クミカのミカク』のKindle予約情報

なし。6巻が発売されました。

『クミカのミカク』のKindle新刊既刊情報

最新巻6巻
発売日2018/9/?
次巻完結
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