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黒の召喚士

異世界のチートものですが、画力と話の構成が上手く、軽目で楽しめる作品です。

自分にマイナスの設定を課すことで過剰なチートを得るというタイプですが、そのマイナスに「記憶」を選んだため、転移ものであるにかかわらず転移前の状態がないも同然になっている点が特徴です。
見方をかえれば、異世界転移ではなく単に異様に強い現地人の物語ともとれてしまいます。

チート能力の他に転移を行った女神を仲間にしているなどお約束的な部分が目に付くこともありますが、初期においては適度な突っ込み役と程度の存在なのでまだ良いように思います。

タイトルにある通り「召喚士」なのでモンスターを手駒に加えていき、そこがやはり面白さの1つだと思います。主人公以外が活躍する場面が見られますので。

ただし召喚というより従属という感じで、某ボールを投げて対象を捕まえるゲームのような仕組みに思え、「別の世界から何かを呼び出して用いる」というのを想像すると違和感があるかもしれません。

基本的に戦闘メインらしく、そのあたりの割り切りが読みやすさに繋がっていると思います。
話が進むに連れて妙に戦闘狂(バトルジャンキー)と強調する場面が多く、キャラクターの特徴付けのためとはいえ何度も繰り返されると辟易する部分もあります。

具体的な描写はほぼないものの2巻にてセックスシーンがでてきます。
鈍感主人公ではないので流れ的に違和感もすくなく嫌な感じは受けませんが、そこまでの必要性も感じませんでした。

「黒の」と付くあたりに中2感が強いですが、その点はあまり気にせず気楽に読めて楽しめる作品だと思います。

『黒の召喚士』の特徴

  • 転移物なのに転移前の記憶がない主人公
  • モンスターを引き連れての活躍
  • 勢いのある戦闘シーン
  • 敵対者は必要に応じて命を奪い、後悔などはなし
  • 転移を行う女神も共に行動

『黒の召喚士』の絵柄

絵柄に特徴もありつつデッサンに狂いもなく、アングルの変化にもきっちり対応していて上手い絵です。

簡略化が強いですが手抜きにはみえませんし、むしろ背景やアクションシーンの効果描写を加味すると丁度良い人物表現に思えます。
頑張りすぎてごちゃごちゃしてしまい見づらくなった作品はわりと多くありますので。

対して質感の描写は少し微妙です。
医師や布や金属等の表現が弱くみえ、それらの存在感が薄く感じます。

とはいえ問題に思える程ではなく、充分に商業レベルだと思いますので安心して購入できます。

『黒の召喚士』の見所

「モンスター」が見所です。

せっかくの召喚ものなので、やはりモンスターの成長や関係性の変化などが見所でしょう。

戦闘メインなだけあって強者対主人公というだけではなくなるため場面に起伏も生じますし、この起伏が作品を飽きさせない要素になりえます。

残念なのは無数のモンスターを引き連れるようなものではなく、強い固体の少数精鋭になりそうな点でしょうか。

いろいろなモンスターが見られるという楽しみはあまり期待できないかもしれません。

『黒の召喚士』のKindle予約情報

2巻が2018/11/25に発売されました。

『黒の召喚士』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/11/25
次巻3巻
発売日情報なし
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復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

異世界転移もので、女性が主人公の物語です。

少女漫画に分類されるようで、登場人物もその関係性も少女漫画よりです。

具体的には以下のような感じです。

  • 疎外される主人公
  • 主人公の疎外の原因となる女友達
  • 女友達を過度に慕う取り巻き

ただ、この関係性にはちゃんと理由があるようで、単にそれぞれの性格や過去の行き違いなどが原因ではなさそうです。

亜人も住む世界に転移させられたので人間以外もすんでいますが基本は人型で、タイトルの竜王も人型です(竜と人のどちらが本来の姿なのか分かりませんが)。

そのため姿形が異形のものとの恋という物語ではありません。

チート的なものとして「精霊に特別に愛されている」「魔力の質と量が優れている」というものがありますが、どうやら転移前からのようなので、その点は他の作品と違います。

タイトルに「復讐」とありますが、本質的にはそれほど暗い話ではなく、主人公の性格や行動のおかげで明るいめとさえ言えるお話です。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の特徴

  • 女性が主人公
  • 複数人が同時に転移
  • 精霊が重要な世界
  • 精霊と亜人と人間

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の絵柄

まとまっていて安定感があり高レベルな絵です。

少女漫画よりですが輪郭線が薄くなく、男性にも魅力的に見えるはずです。

主人公を始め女性キャラクターは可愛く、老年男性などもしっかりとした絵で描かれていて、年齢や性別問わず描けるのだとわかります。

この絵を古いと感じる人もいるようですが、個人的には古さではなく「確かな実力のあるベテランの絵」だと感じました。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』の見所

「主人公」が見所です。

主人公の造形や性格や行動が魅力的で、見ていて飽きません。

単に受け身だったり流されるままだったりということではなく、どちらかと言えばやや突っ走るタイプのアクティブなキャラクターです。

ただ、このタイプにありがちな「どう考えても問題になりそうなことを気軽にやらかす」というトラブルメーカータイプではなく、根本的にはちゃんと周りを見て考えられる(ちょっとおもったことを口に出し過ぎですが)常識的な人物という点が魅力を増しているように思います。

余談ですが、時の精霊というキャラクターもとても魅力的です。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』のKindle予約情報

1巻が2018/4/5に発売されました。

『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』のKindle新刊既刊情報

最新巻1巻
発売日2018/4/5
次巻2巻
発売日情報なし
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科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌

異世界転移ものですが、アラクネやハーピーなどの空想の生物に対して科学的な考証をしている点が他とは違う作品です。魔法はないようです。

クリエイターの中にはモンスターやアニメのキャラクターの骨格を作る人もいますが、この作品では骨格ではなく生物学的な面で習性なども含めた検討が行われています(筆者は生物学にくわしくないので内容の正確性はわかりかねますが)。

ただもう1つ大きな特徴がありまして、主人公が「クリーチャー娘のハーレムを作る!」と公言しており、実際に毎回セックスシーンが描かれる点です。

相手は空想上の女性というか雌というかそういうものなので、容姿や年齢などに制限がないも同然で結構危ないラインのキャラクターのシーンもあります。

一応行為の度にそれっぽい考察は入りますが、ストレート過ぎるぐらいにストレートで、この部分が好きか嫌いかが全てでしょう。

なお、現代の技術を伝えるという側面もありますがファンタジー世界の技術自体も踏まえられているため、知識や技術があれば何でもできるという展開ではありません。

そういった点では異世界という世界そのものをテーマにしたスケールが大きめの話ではあります。

『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』の特徴

  • モンスターとのセックス
  • 空想上の生物の生物学や民族額的な考察
  • 現代の技術を異世界で適用
  • ハーレム

『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』の絵柄

既にいくつかシリーズを刊行している方なので全体的に安定しています。

背景が重いというか硬質で、植物や地面等の自然な柔らかさは苦手なのかもしれません。

キャラクターは独特で、絵柄的にはロリ系ですが目が小さめなのが特徴です。

この作品のテーマ的に動物や昆虫など人間外の部位が多く出て来ますが、そちらの描写は一貫性が強くブレがなく知識による裏付けを感じます。

昆虫やは虫類などが苦手な方にはあまりお勧めできません。結構生々しいので。

『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』の見所

「クリーチャー娘」が見所です。

娘といっても種族全体ということではありますが。

良くも悪くもクリーチャー娘を描くことに注力していて、そこが気に入るかどうかは大きな分かれ目です。

『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』のKindle予約情報

3巻が2018/11/20に発売されました。

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最新巻3巻
発売日2018/11/20
次巻4巻
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29歳独身中堅冒険者の日常

「村付き冒険者」という設定で冒険者の日常をテーマにした作品です。

日常といっても「シュールな異常さが日常というほのぼのもの」みたいなものではなく、冒険者としての日常的な仕事をこなして過ごすという本当の意味での日常です。

村付きということで「村の便利屋」的な位置づけですが、そこはファンタジーなのでモンスター絡みの依頼も多く出ます。

この村付きという設定を大いに活かしていて、セリフやキャラクタの行動の端々で「冒険者の日常」が表されています。

主役は中堅冒険者ということですが「強くも弱くもない」というイメージではなくて、「恐ろしく強い冒険者の中の中堅」という状態であり、弱くはなく十分に強いです。

特殊な能力の秘めていますが、その強さが「冒険者的には中堅」ということなのでしょう。

この主人公[ハジメ」が突然女の子「リルイ」と暮らすことになるところから物語がはじまります。

娘を見守るような子育て系、な感じではじまるのですがリルイの種族的能力のために物語の見え方が少し変わってしまい、その点が多少気になります。

物語的にこのリルイの能力はそこまで重要とは思えないので(もちろん重要にさせる展開になるのでしょうが)、個人的にはこういう能力はなかったほうが良かったのではと思ってしまいます。

なお中世風の世界観ではありますが、場所によっては現代と変わらない風景もあるため、時代設定はかなり緩めです。

それほど派手でもなく熱い展開もありませんが、冒険者の日常というテーマに惹かれた方にはおすすめです。

『29歳独身中堅冒険者の日常』の特徴

  • 冒険者の本当の日常
  • 突然少女と同居
  • 中堅冒険者

『29歳独身中堅冒険者の日常』の絵柄

たまにこなれてない感がありますが、全体的にはまとまっていて良い絵だと思います。

テーマ的にシリアスな場よりものんびりした場面が多いため、緩い絵柄の割合が増えます。

その緩い絵柄が少し堅いかなという印象でした。

また、動きに関してもあまり動いているような絵には見えず、動いているポーズをとっているという感じです。

テーマと絵柄はあっていますし全体的なレベルは充分だと思うので、その点は安心してお勧めできる絵です。

余談ですが、話が進むと出てくる大きなスズメが可愛いです。

『29歳独身中堅冒険者の日常』の見所

「冒険者の日常」が見所です。

「日常」を扱う作品は多いですが、大半が「異常なことが普通に起こっている日常」であり本当の日常とはいい難いものではないでしょうか。

この作品はそうではなく、ファンタジー世界の冒険者の、いつもの、普段通りの生活という意味で日常を描いています。

日常という言葉の意味が複数あるのでややこしいですが、「普通の日常」こそが見所です。

『29歳独身中堅冒険者の日常』のKindle予約情報

6巻が2018/11/9に発売されました。

『29歳独身中堅冒険者の日常』のKindle新刊既刊情報

最新巻6巻
発売日2018/11/9
次巻7巻
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図書館の大魔術師

植物性の紙と活版技術が存在する時代で、本が革表紙に包まれていて分厚く高価なものである時代が舞台のお話。

「大魔術師」とありますが、「魔術書を集める魔術師の旅」や「魔術書を使った魔術師同士のバトルもの」などではなく、もっと静かな作品です。

本の意義や価値を非常に丁寧に描いていて、それが物語の核になり主人公(エルフと人の混血?)を動かし行動させる物語です。

本を図書館で扱い世間的にも重要な職業と認識されているのが「司書」で、主要な人物だ就いている職でもあります。

現実の司書業務にも関連する内容に加えて、魔術の存在や動物と言葉を交わす(言葉以外でも意思を通じる方法がある描写ですが)などのファンタジー要素もあり、本から繋がる要素が含まれています。

そのため「司書=本の整理をしているだけ」というもではなく、プログラマを魔術師(ウィザード)に例えることもありますがそれの司書版というと分かりやすいかもしれません。

書物の修復自体が魔術的な役割を担うこともあり、日常的な業務にファンタジー的な別の役割も与えられているので、司書経験者にはまた違った楽しみ方ができるでしょう。

内容的にもですが漫画的にも読み応えがあり、一冊を読み終えたあとの満足感はかなりのものです。

余談ですが、物語のセリフでは「としょかん」を1文字で以下のように記述しています。

  • 「くにがまえ」の中に「書」

実は現代日本でも以下のような略語が使われています。

  • 「くにがまえ」の中に「ト」

この一文字で「図書館」と読ませる略語なので馴染みがない方には読みづらいかもしれませんが、業界用語でもあるので雰囲気づくりの重要な要素に思えます。

本を主題にした丁寧な物語は多くの人にお勧めできます。

『図書館の大魔術師』の特徴

  • 本を核にした物語
  • 少年の成長と冒険
  • 司書が重要な存在
  • 司書の現実の業務との類似性
  • 動物(幻獣的なもの含む)との意思疎通と交流
  • 妖精(ピクシー)のような小柄な種族

『図書館の大魔術師』の絵柄

丁寧かつ繊細な絵柄です。

キャラクターの造形、服装、小物、背景、モブ、etcの全てが高レベルで、絵に稚拙さはまったくありません。

世界丸ごとを描写するタイプの方のようで、コマの全てに一貫性があり、それが世界感を強固なものにしています。

顔の表現が微妙に古く、キャラクターの年齢と外見が微妙にずれているような印象もうけますが、設定などもあるでしょうし些細な点でしょう。

物語にしっかりと没入させてくれる良い絵です。

『図書館の大魔術師』の見所

「司書」が見所です。

「学者が無敵のヒーローに」という類いではなく、司書が概ね現実に沿ったちゃんとした職業として主役になっている点が良いです。

司書を単なる追加要素的な扱いにすることなく、地味な所は誇張せず地味に書きつつもしっかりと細部まで描いており、厚みを感じます。

また、業務に魔術に絡めて派手な演出もいれるなど見せ場を入れる要素が用意されていて、虚構の漫画として充分な見映えで表現されています。

司書職の人にも読んで貰いたいですね。

『図書館の大魔術師』のKindle予約情報

2巻が2018/11/7に発売されました。

『図書館の大魔術師』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/11/7
次巻3巻
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シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説

異世界転生ものもいろいろ出ていますが、この作品はシロクマに転生です。

シロクマといえば寒冷地なのですが、単に「白い毛皮のクマ」という感じで舞台は温暖な森の中の模様です。

人語を話す2m以上のクマが主役(享年28才)のため、チート的な能力はありそうですがなによりもまず体格と筋力的に人間以上であり、物理的に敵なしという感じです。

獣人(ウェアウルフ)の姉妹を助けたことで共に暮らすようになるため、獣人の女の子を愛でる物語でもあります。

お決まりの獣人差別や奴隷的なものあるので、そういった基本は抑えつつ主役が少し変わったものをという方向けの作品です。

『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』の特徴

  • 動物に転生
  • 獣人の少女
  • 虐げられた獣人
  • 森での生活

『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』の絵柄

シンプルな線で分かりやすい絵といえます。

主役が人間ではなくクマなので骨格などが気になる部分はありますが、デッサン崩れと呼ぶ程のおかしさはありません。

動物自体の描写は上手く、しっかりとした技術を感じます。

同様に森ということで背景には気やら草やらが多く出て来ますが、疎密をうまくつかっている印象で問題は感じませんでした。

獣人の少女など女性は可愛らしく描けていますが、モブの男性(ヤラレ役のひげ面中年男性等)の描写が案外良く、キャラクターは全体的に良い感じに見えます。

特筆すべき絵柄ではありませんが、安心して見られる絵だと思います。

『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』の見所

「主役がシロクマ」が見所です。

他の転生ものの差別化としてストレートに「主役を人でもモンスターでもなくクマにする(ただのクマということではありませんが)」という方法で解決を図っており、逆に言えばそこが全てです。

人間でない故のメリットデメリットを活かすか殺すかで評価は変わるでしょう。

『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』のKindle予約情報

2巻が2018/7/23に発売されました。

『シロクマ転生 森の守護神になったぞ伝説』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/7/23
次巻3巻
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骸積みのボルテ

ダークファンタジーに分類される少女の復讐物語で、タイトルの「骸積み(むくろつみ)」はそれだけ多くの相手を殺していることを指しています。

敵役側の人物や国は獣人のようで、ボルテの一族などは人間であり、国や勢力図の関係はあれど人と獣人が暮らす世界が舞台です。

戦争に利用され家族や一族の多くを殺されたうえ自らも瀕死の重症で死に行く中で、謎の人物によって死なない化け物とされ、出来事の発端となった人物を殺すために動き出します。

不死といっても絶対に死なない訳ではないようで、栄養が補給できなければ身動きが取れなくなるという不便さもあるようす。

また、同じように不死の化け物がとある国の呪いによって生み出された世界であり、戦争の他に対化け物の戦いも含んで物語が進みます。

『骸積みのボルテ』の特徴

  • 家族と一族のための復讐劇
  • 不死の少女
  • 不死の怪物
  • 体がちぎれ飛んだり潰されたりなどのグロ表現あり
  • 獣人の軍事国家

『骸積みのボルテ』の絵柄

独特ですが、どちらかと言えば柔らかい人物表現が得意な印象です。

が、この作品は復讐劇であり結構ハードでグロありの内容なので、ギャップが楽しめるかと思います。
特に1巻冒頭では主人公ボルテのちぎれかけた片足の描写がしっかりあり、キャラクターの顔の可愛らしさとグロさの対比はかなりのものです。

動物や怪物の表現はやや堅いといいますか、デザインや描写が少し微妙です。

全体的には充分商業レベルの絵なので、絵のレベルは高いと思います。

『骸積みのボルテ』の見所

絵柄に特徴があるため「可愛らしい絵柄でのグロ表現」が見所です。

「可愛らしい絵柄でのグロ表現」といのは他の作品でもありますが、作者ぞれぞれの「可愛らしさ」と「グロさ」は別物なので、この作品独自のギャップをぜひ見て欲しいです。

なお、血と臓物もそれなりに描かれているので、そういったストレートなグロ表現が苦手な方にはお勧めできません。

『骸積みのボルテ』のKindle予約情報

なし。2巻が2018/9/21に発売されました。

『骸積みのボルテ』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/9/21
次巻3巻
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野生のラスボスが現れた!-黒翼の覇王-

異世界もので、ゲームの世界が舞台で時間経過がありの設定です。

基本的にはよくあるパターンですが、一点違うのは主人公の性別が変わる点。

ゲームのアバターは女性で、プレイヤーは男性という状況での転移のためです。年齢や種族が変わる作品は多いですが、性別が変わるタイプはあまりないように思います(物などの無機物に転生するのはありますが)。

筆者はこの点が合いませんでした…。

話の内容としては、あるゲーム内で有名なキャラクタクーを操るプレイヤーが転移という感じで特に目新しいものは感じません。

転移後は元のキャラクター自体が成長しきっていたので、強いといってもチートとはすこし違うかもしれません。

異世界ものでTSものという珍しいジャンともいえるので、そういった方向に興味がある方にお勧めできます。

なお、設定以外も異世界ものの中では充分なレベルではあるので、TSの好みは無視して読むこともおすすめです。

絵柄

少し古い感じはしますが、レベルは高いと思います。

特に女性キャラクターはポーズなどを含めて可愛らしさや美しさなどを表現しようとしているように見えます。

アクションはやや動いてみる感じですが、止め絵としては迫力があってよいと思います。

少し気になるのはモブを含めた男性の顔で、バランスが悪いというかちょっと違和感が付き纏います。

全体的には良い絵だと思います。

性転換もの(TS)

性転換(TS=transsexual)というジャンルの基礎は、マイナーながらも古くからあります。

「男女の心が入れ替わる」と書くと思い当たる作品は多いのではないでしょうか?

TSは「心はそのままで体が男女入れ替わる」形なので実際には少し違うのですが、筆者はどちらもあまり好きではないのでダメでした。

PBM

この作品の冒頭、実はPBM(Pal By Mail)という形式のゲームと同様のシステムの紹介があります。

PBMは郵便を使って行うTRPGで、マスターに参加者が行動指針を送り、マスターが様々な判定やシナリオとの絡みを考えていくつかの短編小説に仕げて返送するというものです。

一時期PBEM(Play By E-MAIL)というEMailを使った形式に移行しましたが、すぐに廃れてしまいました。

PBMを知っている方は、一巻冒頭で懐かしい気持ちになると思います。

『野生のラスボスが現れた!-黒翼の覇王- 』のKindle予約情報

3巻が2018/9/12に発売されました。

『野生のラスボスが現れた!-黒翼の覇王- 』のKindle新刊既刊情報

最新巻3巻
発売日2018/9/12
次巻4巻
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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~

異世界もののなかでも初期のものかと思いますが、色々と詰め込みつつもまとまっている作品です。

主人公は転生であり、赤ん坊の状態からスタートします。
そのため異世界ので人間関係を子供が成長する期間で構築していくため、関係性に厚みがでてきます。

勇者召喚的なものではないですが、神らしき人物からの接触が切っ掛けで物語が展開していく場面もあり、なんらかの使命を帯びているのだとは思います。

特筆すべきなのは、転生前の主人公の姿がそれなりの頻度で登場する点です。

転生後は美男子ですが、転生前はいわゆる「キモオタデブメガネ」という形でギャップが激しく、転生前の姿が登場することで以前の人生があった事実を再認識させれて、物語との距離感が微妙に保たれている気がします。

他の作品では転生前の姿はぼんやりだったり特徴のない描き方をしていますが、それは転生前の印象を薄くして「転生後の主人公のイメージを崩さない」ためで、無職転生の描き方とは違います。

物語は魔法の才能と知性に長けた主人公が動き回る話になりますが、単調ではなく結構な起伏があります。
その起伏は主人公だけではなく他の登場人物にも影響していて、シリアスなシーンの必要性にも通じています。

異世界ものは「明るいだけの物語」「暗いだけの物語」と極端なものが多い印象ですが、無職転生は明るい場面も暗い場面もあり作品として非常にまともな作りです。

異世界転生ものに興味があるならば一度読んでみて損はないと思います。

絵柄

非常に上手いです。

1コマの書き込み量が相当で、他の異世界ものとは一線を画しています。

人物は髪や瞳の描写が繊細で、表情の作り方も感情が伝わるように描かれています。

難しいアングルでもデッサンが崩れる事はあまりなく、人物を魅力的にみせるための描き方も抜群です。

水や木々等の自然描写もしっかりしていて、迫力のある嵐のシーンも再現できるほどです。

キャラクターデザイン的には古さをそれほど感じませんが、それはおそらく服装や髪型よりも人物自体が魅力的に描かれているからでしょう。

エロ方向の描写

エロ方向の描写は割とあります。

主人公がそれなりに下心満載なので、スカートの中を覗こうとしたり、巨乳キャラの胸を凝視したりと、割とストレートに描かれています。共に旅する女の子にエロい視線を向けるのも度々です。

描き方も、胸や尻や足(わりとこれが多い気がします)を強調するアングルが多用されますし、肉感的な描き方もされているのでエロさはしっかりあります。

多少驚くのは、主人公が転生した先の家族(父・母・メイド)内のいざこざで、父とメイドが不倫して子供ができるというシーンがある点です。

小さい子がいる家庭で不倫というのをよく描いたなと思いますが、この子供は後に登場しますし何らかの役割があるのかなとも思います。

主人公が子供なので主人公絡みでは「スケベ」程度の表現ですが、一応エロい表現がある点は気にした方がよいかもしれません。

『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のKindle予約情報

9巻が2018/10/23に発売されました。

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最新巻9巻
発売日2018/10/23
次巻10巻
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最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?

異世界転移もので、勇者そのものではないもののそのグループに属する主人公、という感じです。

同時に転移させられた現実世界の知人もいますが、その人達と殺し合う的な展開はなさそうなので(予想)、殺伐とした感じではありません。

異世界の設定の影響もありますが、主人公は身長が低く童顔で「美人のお姉さん」のようなセリフを一言目に発する人物なので、「ショタとお姉さん」的な描写が出て来ます。

が、メインキャラの女性は年下というかさらに子供のようで、メインメンバーの中でもショタ位置ではないよです。

チートスキルの「鑑定」ですが、実際には物語中に主人公自身もつっこむほどに複数のチートスキル所持でスタートします。

戦闘系ではないので「チートスキルでなぎ倒す」ということではありませんが、直接攻撃以外の部分がチートかつ便利すぎて「なんでもできるスーパーマン」になりそうです。

少し変わっているのは以下の点。

  • 勇者が事情により奴隷に身をやつしている
  • 賢者も事情により奴隷に身をやつしている
  • 主人公が勇者と賢者を買い取る

勇者が別に存在していて、その勇者を所有する形(あくまで奴隷状態で出会ったための形式上ものしょうが)はあまり見ないのではないでしょうか。

とはいえ、勇者よりもチートでさらに強くなるような主人公なので、勇者がいたからなんだという感じではあるのですが。

異世界ものとし無難だけれどいくつかの点に特徴がある、というところから、異世界ものが好きな方には進められると思います。

なお、勇者が少々子犬的と言いますか懐き方が微妙に気持ち悪いレベルで、BLとはいいませんが主従的な関係性とは別のものを感じさせる点が気はきになります。

絵柄

商業レベルで可もなく不可もなくという感じで、絵柄の特徴を挙げるのが難しい絵です。

デッサンに大きな狂いはなく、デフォルメの顔も良い感じで、背景もそれなりで。

一応人物は可愛い系なので皺のある老人や彫りの深い顔などは苦手な印象で、背景がやや単調というのはあり、少し安っぽい感じは否めません。

が、他の作品に比べて特に劣る感じはなく。

無難な絵だと思います。

神様

転移をさせた神様は気さくな神様で、少し物語が進むと本人と直接頭の中に声が届く形で話始めます。

頻度は多くないのですが、状況自体をかなり操作しているようで物語への関与度はかなり高いようです。

『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?』のKindle予約情報

2巻が2018/10/24に発売されました。

『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/10/24
次巻23巻
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とつくにの少女

童話の世界観と絵が特徴の作品です。

個人的に非常に好きな作品で、一言でいえば「絵本のようなコミック」。

通常のコミックと大きな違いは質感の表現で、この作品では現実の質感ではなく作品内の質感が独特のタッチで表現されています。

特に主役の「せんせい」の体には基本的に輪郭線が存在せず、筆のタッチをもった塗りで表現されていて、非常に絵本的な雰囲気の強い存在です。

もう1人の主役「シーヴァ」は幼く無垢で優しい少女のため、この作品は「人外と少女」という括りで語られることもあり、この無垢さがより童話感を強くしています。

物語は世界設定から謎に満ちていますが、物語が進むにつれ徐々に背景が明かされていきます。

反対に、最初から登場している「せんせい」や「シーヴァ」に関する謎は増えつづけ、物語は晴れない霧の中を彷徨うように進みます。

人物の心境も語られますがそれ以上にその行動と背景描写が心情をより強く表現していて、一コマの絵自体が非常に魅力的です。

「暗く謎や苦痛が見え隠れする世界を巡る童話の物語」という言葉に興味を惹かれた方には強くおすすめできます。

絵柄

非常に素晴らしい絵です。

作品のテーマに合わせた童話的表現に満ちており、子供の頃に感じた夜の怖さや日差しの暖かさなどを思い出すような情感ある絵は必見です。

人物の描写は作品の合わせて独特のため、アニメ的な人物表現が好みの方には合わないかもしれません。

「動きを感じる絵」ではなく、「動いている場面を静止させた絵」です。

ただ、ざわめきのような小さな動きをそこかしこに感じる絵でもあり、人物の動きというよりも世界自体が動いているという希有な絵といえます。

こう書くと語弊があるのですが、酒井駒子さんの絵が好き方であれば一目で気にいるはずです。

静かな作品

この作品は、非常に静かな作品です。

止っているのではなく繊細なざわめきや密めきに溢れていて、耳を澄ますように読まないと見逃してしまう儚さがあります。

そのため、分かりやすい表現だけを見たい方には内容が薄く感じて満足を得られないかもしれません。

そんな時は、落ち着いて読み返してみてください。

「最後まで読んだから気付く」ということではなくて、そっと読み進めれば先ほどは感じなかった何かが感じられるかもしれません。

感じられたのなら、作品の評価は大きく変わるはずです。

『とつくにの少女』のKindle予約情報

6巻が2018/10/10に発売されました。

『とつくにの少女』のKindle新刊既刊情報

最新巻6巻
発売日2018/10/10
次巻7巻
発売日情報なし
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とりきっさ!

「トリビト」という人間と鳥を混ぜあわせたような種族をメインに、トリビト姉妹の「リン」と「スズ」と人間の「ヒロカズ」が関わっていくほのぼの日常系の作品です。

異世界ではなく、現実的な人間世界から隠れた場所にトリビトの集落がある世界、という感じです。そのためトリビトは人間にはほぼ知られておらず、危険を避けるためトリビト側も人間には近寄りません。

トリビトは他作品でいえば獣人なのですが、この作品では違和感がある呼び方でトリビトとしかいいようがないかもしれません。

基本的には鳥の習性や本能を持っていて、「羽手種」や「人手種」のように手が鳥か人かで分けられています。ただ、頭だけ鳥で他は人のキャラクターもいて、人の割合は様々です。

主役のトリビト姉妹は「羽手種」ですが下半身も鳥で、手を除く上半身が人間です。

この姉妹が非常に可愛らしく、ここに惹かれたなら全巻買っても損はしません。

物語の基本は、人間のヒロカズが姉妹のいる喫茶店に訪れてトリビトと交流を広げていくという流れになるため、困難あり衝突あり和解ありなど一通りに出来事を目にします。

すぐに受け入れてくれるトリビトもいればかなり暴力的に拒絶してくるトリビトもいますが、姉妹と主人公の性格のおかげで最後はある程度まるく収まりシリアス展開は避けられています。

エロや百合抜きのふわっとした日常系が好きな方には強くお勧めできます。

絵柄

デフォルメが効いていて多少クセがありますが、一貫して安定していて高レベルです。

特に姉妹の妹の方は表情がクルクルと変わるのですが、それをしっかりと描いてて充分に感情が伝わってきます。

トリビトという種族も色々と考えて作られていて人間具合が絶妙なデザインも多く、多少特殊な形態の「エナガ」と「常連さん(雀?)」も必見のデザインです。

内容にあった素晴らしい絵だと思います。

4コマあり

4コマありといいますか、4コマメインといいますか、話数によっていろいろ変わります。

4コマに抵抗があるかたは最初は気になるかもしれませんが、1冊読み終える頃には気にならなくなっているはずです。

イチオシのキャラクター

主役の姉妹も良いのですが、「トキジ」という服職人の子供のキャラクターが特に魅力的です。

登場回数は多くないのですが、出てくるたびに強く印象に残ります。

一話だけサイレント映画のような話でトキジが主役になるのですが、その話は必見です。

『とりきっさ!』のKindle予約情報

完結のため無し。

『とりきっさ!』のKindle新刊既刊情報

最新巻7巻
発売日2018/2/1
次巻完結
発売日-
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骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

異世界もので主人公はゲームのキャラクターのまま転移されましたが、ゲーム世界ということではないようです。

ゲームキャラクター時の魔法は使えるため関連はあるはずですが、地理や文化や登場人物などに対する主人公の反応を見る限りゲームそのままではなく、詳細が不明です。

とりあえずのんびり隠れ住みたいようですが、困った人(エルフ)を助けるなどヒーロっぽいことをしだすなど、タイトルのようにのんびりとした展開ではありません。

主人公が高レベルでステータスも装備も最上級のため身の危険がほぼなく、その点では確かに「のんびり」ではありますが。

オーバーロードと同様に骸骨姿でありそれをネタにしたりする場面もありますが、正直あまり必要性を感じません。

物語を動かす要因の1つにはなっていますが、骸骨である強い必要性があったとは思えず現状では単なる特徴の一つという印象です。

「騎士」ではありますが魔法も使う(移動系)ため剣技がメインではありません。戦闘シーンは瞬間移動で不意を打ち高レベルステータスにまかせて撃退という大雑把さです。

この点は物語上の演出でもあり、後ほど改善の必要性を自ら悟りますが。

なお、冒頭で出会う精霊獣がマスコットキャラとしてかなり強めに打ち出されているので、その点は他の作品と少し違います。

ありがちな展開として、成長後に人型にはならないことを願いたいですね…。

絵柄

全体的にまとまっていて大きく崩れることもなく安定しています。

アクションシーンでは描写とアングルに堅さを感じるので、動きを感じる絵ではありません。

主人公が鎧を着ていて毎回これを描くのは非常に手間がかかるのは理解していますが、金属表現が弱く堅さも感じずで微妙です。

こちらは意図的だと思いつつもその理由がわかりませんが頭蓋骨の描写レベルが2つあり、1つはしっかりと頭蓋骨を描いており、1つは球にテクスチャを貼付けたように平面的な頭蓋骨で描かれています。

後者が出る旅に違和感があり気になってしまいました。

細かい点を書いてしまいましたが、エルフの女性はキレイですし、エルフの男性もそれっぽさがしっかりとありますし、背景も適度に簡略化しつつも程度良く描かれていますし、最初に描いたように全体的にはまとまっていて十分楽しめる絵です。

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』のKindle予約情報

3巻が2018/09/25に発売されました。

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』のKindle新刊既刊情報

最新巻3巻
発売日2018/9/25
次巻4巻
発売日情報なし
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邪神ちゃんドロップキック

メインキャラクターが女性のみのギャク漫画ですが、1人を除いて全員が人間ではなく悪魔という設定です。

人間の「ゆりね」と悪魔の「邪神ちゃん」を中心に、他の悪魔や人間がからんでくる形です。

タイトルからなんとなく感じ取れるかもしれませんが、キャラクターの造形が可愛いのに反してネタ自体やオチをバイオレンス系に持っていくことが多く、ダメな人はダメかもしれません。

しかしそこが魅力でもあるので、大丈夫な方はハマると思います。

邪神ちゃんの目的が「自分を召喚したゆりねを殺して魔界にかえりたい」なため常日頃から色々や手段を講じており、結果として返り討ちに合って毎回バイオレンスな目に合わされます。

この作品のルールとして人間のゆりねは悪魔に対して異様に強く、精神的どころか肉体的に悪魔の邪神ちゃんを刻んだりします。

比喩ではなく、主に尻尾(邪神ちゃんは下半身が蛇なのでその部分)を輪切りにされます。

そのため楽しみ方としては、「今回は邪神ちゃんがどう料理されるのか?」というのが基本になります。

もちろんそれだけではなく、邪神ちゃんの真っ当な面にスポットライトが当たったり、サブキャラクターがメインの話でしんみり来るものがあったり、悪びれもなく幼女(悪魔の女の子ですが)誘拐をしながらも最終的にうやむやにする女性警官の話もあったりとバラエティに富んでいて、マンネリ感はあまり感じないはずです。

なお、キャラクターや描写や展開されるネタがかなりギリギリ(グロとか倫理的な意味で)なのですが、ちゃんと日常系ですし日常系に見えます。

不思議ですが日常系としか言い様ありません…。

絵柄

線が独特ですが、基本的に独自の絵柄で一貫していて安定しています。

顔の輪郭や目などがある種の記号的なステレオタイプで作られていて、そこだけみると古めの絵柄に見えるかもしれません。

実際にはそれも味として楽しめるレベルに絵が上手いためマイナスにはならないでしょう。

ギャク漫画なのでツッコミ時にはかなり激しい表現もあり、絵の緩急も大きく刺激の多い作品です。

『邪神ちゃんドロップキック』のKindle予約情報

11巻が2018/8/7に発売されました。

『邪神ちゃんドロップキック』のKindle新刊既刊情報

最新巻11巻
発売日2018/8/7
次巻12巻
発売日情報なし
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異世界迷宮でハーレムを

異世界もので、転移先はゲーム中らしき世界です。

知らぬ間にチート能力を得るということではなく、冒頭でゲームのキャラクターメイクをすることで一応のスキルや道具の説明付けがなされている点は珍しいと思います。

また、スキルよりも装備品をチートにすることで、本人は弱いまま武器だけ強いというアンバランスさを表現していて、話に幅が出せる設定です。

対して、自覚的ではあるのですが主人公は口調がおかしく、そこの違和感が拭えません。思考内容は割と納得できても、結果として発言する言い回しや言葉遣いのせいでイロモノに見えます。

この点もストーリーに活かされるのかもしれませんが、気になるものは気になります。

主人公は性格的に難はあれど、物事を受け入れる時も拒絶する時もそれなりに「実際にありそうな」という感じを受けるので、正直でよいとも思えます。

タイトルからして「ハーレム」ですし、ストレートでよいのではないでしょうか。

絵柄

立ちポーズは良いと思いますが、アクションシーンなどでキャラクターやアングルを動かす場面では堅さや狂いが散見されます。

背景、特に自然物の表現が上手いとはいえず、植物などは存在感も質感もあまり感じませんでした。

対してキャラクターの表情は上手いと思います。感情をしっかりと表現して、すんなりと人物の感情が読み取れるでしょう。

2巻ではかなりの長さでSEXシーン(前戯の手前というかベッドに入るまでのやり取りがほとんどですが)を見ると女性の体の描き方に異様に力がはいっている印象で、エロ系の表現力は確かなようです。

なお、原作の影響だと思うので仕方がないのですが、主人公の髪型は受け入れ難いレベルです。サブキャラクターならまだしも、主人公がこの猫耳というかぴょこっと横に尖る髪型というのは…(3巻でなんだかおとなしくなりました)。

3巻でもSEXシーンの表現方法(アングルや濡れ方など)が18禁のそれと同レベルに見えます。一冊のボリュームの中でエロを集中的に描く部分と描かない部分に明確に分けている印象で、常に過度のエロ表現があるということではありませんでした。

『異世界迷宮でハーレムを』のKindle予約情報

3巻が10/26に発売されました。

『異世界迷宮でハーレムを』のKindle新刊既刊情報

最新巻3巻
発売日2018/10/26
次巻4巻
発売日情報なし
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フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~

異世界ものですが、VRゲームの世界に転移という導入です。

物語の開始時点で転移から3年経過していて、転移先の世界で普通(というと微妙ですが)に生活していると言う点は珍しいと思いますので、一応日常系かなと。

ただ、主人公は高レベルプレイヤーということで、このあたりはお約束ですね。

自分で「神をも殺せる>」といっているあたりで中2感が強いですが、全体的にはそこまで中2感は強くない気もします。

冒頭で異世界に着た理由や使命はわからないと語られており、タイトルもフリーライフということで、日常生活ものとして期待できそうです。

が、既に冒頭で影のヒーローよろしく行動しており、日常とはいいがたいといいますかやっぱりそっちかという感じです。

絵柄

デッサン崩れもあまりなく、基本的にしっかりとした絵だと思います。

対して顔の描写が薄いというか、微妙な気はします。

線が少ないからだめということではなく、他の作品では息抜き的に描かれるほわっとした感じの顔がメインの描き方になっている感じで、そこが原因かもしれません。

背景も簡略化の具合がよくないようで、描いているのに単調にみえるなどこなれてない感が強いです。

パートナー的なユミエルというキャラクターのみど的確な描写をしているように見えるので、作者のお気に入りなのかもしれません。

『フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~』のKindle予約情報

なし。1巻が2018/4/26に発売されました。

『フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~』のKindle新刊既刊情報

最新巻1巻
発売日2018/4/26
次巻2巻
発売日情報なし
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異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー

異世界もので、一応世界を救わない系かなと思います。
集団で転移させられた後に勇者志望の人物からの誘いを断り、単独で街に出て「さあどうしよう」という流れなので。

ただし、チートスキルでわりと無茶をやってる感じなので、目をつけられた挙げ句に重大事件に巻き込まれるのでしょうが。

チートスキルは「既存の単数や複数のスキル説明文内の単語を取り出し、順序や場所を入れ替えて新しいスキルを作る」という、半ば何でもありの強さです。

気になるのはこのスキルを他人に使用した場合、エロ系の演出で表現され、どう見ても前戯で感じているというか、やってしまってオーガズムに達している感じです。

もちろん意図的な描き方なのでしょうが、そういうのを求めずに読むとげんなりします。そこに項をさくならもっと物語を掘り下げる描写をしてほしいといいますか…。

なお、主人公は性格的にも肉体的にも体育会系ではないので、素の身体能力で大きな剣を振り回したり、怪力で相手をなぎ倒すようなことはありません(スキルを使ってそういうことをしかねませんが)。

スキル部分がチート過ぎてなんでもこのスキルで解決しそうですから、それ以外の展開を求める方にはあまり楽しめないかもしれません。

反対に、このパターンが好きでエロ表現OKならば楽しめるとは思います。

絵柄

絵柄は繊細で非常に上手だと思います。

明らかにイラストよりの上手さで、肌の質感などを見るとエロ系の人体表現といった感じです。

デッサンが大きく狂うようには見えませんし、ギャクシーンぽい時のデフォルメも好いです。顔がやや面長というか、鼻筋が長いのは絵のクセなのかもしれません。

ヒロインのセシルは特に気合いが入っていて、可愛くエロく見えるように集中的に気を使っているように見えました。

ただ、あまりアクションは向いていないといいますか、「動いてい場面を写真に収めた」ような絵は上手くとも、「動いて見える絵」は微妙な印象です。

[追記]

2巻では絵が崩れています。

特に顔の造形がまとまっておらず、適当に描いているように見えてしまうレベルです。

2巻を購入する場合は、1巻の絵を期待しないほうがよいでしょう。

『 異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー』のKindle予約情報

2巻が2018/7/9に発売されました。

『 異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー』のKindle新刊既刊情報

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駆除人

異世界転生ものですが、職業が害虫害獣駆除者という変わった設定です。

異世界にそういう職業があるわけでなく昆虫型やネズミ等の小動物型の魔物を専門に狩るという感じなので、ゴブリンスレイヤーなどのタイプになります。

倒し方も少し似ていて、前世の知識で毒物を作りそれを蒔いて依頼を達成していきます。

剣や魔法でどうこうではなく殺鼠剤でまとめて倒すという点はまさに「駆除」ですね。

作中で早々にレベルが上がり能力値がチートと変わりない感じになりますが、一応理由としては「駆除した小物の死骸を森に捨て、それを食べた中型の魔物と、さらにそれを食べる大型の魔物までも毒物で倒したことになった」のだと思います。

それでも上がり過ぎですが。

主人公は多少無気力気味ながらも職人肌で、他の作品の主人公と比べても好感が持てます。が、読み進めると違和感が。

一言でいえば自分がない感じで、中身をあまり感じませんでした。状況毎に機械的に反応しているようにも見えて、いい意味でも悪い意味でも欲を感じず、かといってそれが達観や諦観からとも見えず。

対して、ヒロインらしき亜人の女性は真逆で感情的過ぎてよくわからないキャラクターです。一緒に登場した男性亜人は性格付けも分かりやすく好感が持てましたが。

一話完結でその街だけに存在するゲストキャラクターが出てくるという形式ではなく以下のような流れがあります。

  1. ゲストキャラクター登場
  2. 発端となる物語の終わりで仲間に加わる
  3. 違う街まで旅をして、そこで出来事が起こりゲストキャラクターと別れる

一話完結型の亜種のような印象ですが、旅を挟んでの分かれというのが思った以上にゲストキャラクターへの感情移入をさせるものだと感じられ、面白い構成だと思います。

設定や構成は面白そうなのですが、エロ関係の違和感や唐突感が気になるので今後どうなるのかがやや不安な作品です。

絵柄

崩れのないしっかりとした絵柄で、女性は可愛くキレイに描かれています。

キャラクターの動きも表現されていて構図も上手な印象です。

ギャクっぽいシーンではしっかりとデフォルメが効いており、緩急もちゃんとしています。

背景の書き込みも細かいことが多く、特に単調になりやすいパターン(積み上げたレンガなど)を見る限り妙な手抜きはありません。

木々の表現も上手く、遠近表現だけでなく場面毎に風景の描写で雰囲気を作ることもされていて実力を感じます。

エロ表現あり

主人公1人なら問題なかったのですが、女性キャラクターが出てくるとエロ表現が突然差し挟まれます。

原作準拠なのだとは思いますが、描写に手抜きをしないせいで色気シーンもそれなりにエロさがあり、そういう方面が好きな方むけの作品かと思ってしまいました。

2巻では空想の場面とはいえ結構なSEXシーンが差し挟まれていてます。

エロを求めて読むには分量がたりませんが、エロを求めていないのなら描写がしっかりし過ぎという、微妙な問題を感じます。

『駆除人』のKindle予約情報

2018/4/26に2巻が発売されました。

『駆除人』のKindle新刊既刊情報

最新巻2巻
発売日2018/4/26
次巻3巻
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転生したら剣でした

異世界ものですが、転生対象が人間やモンスターなどの生物ですらない無機物の「剣」です。

剣がどうやって主役にと思いましたが、そこはファンタジー。魔力で自在に動き回れるようになって解決です。

序盤ではちゃんと成功はしていませんが人型の分身を作る能力も得ているので、今後そういう展開もあるのでしょう。

基本的に剣だけでかなりの強さという設定ですが、それを活かして相棒として獣人の少女「フラン」が登場します。

異世界ものではよくある「可愛く幼い奴隷の獣人娘」で、庇護欲をそそられるかと思います。

獣人の扱いは悪いですが、獣人の中でももっとも蔑まれている種族(黒猫族)ということで、自分より下がいない境遇からの成り上がり物語でもあります。

なお、基本的には主人公の便利機能でガンガン成長していくので弱い期間は短いです。

絵柄

剣のデザインが装飾過剰ですが、この辺りは原作のこともあるのでどうこうはいえません。

その他も原作準拠らしい部分はおいて、全体的に線がやや細い印象です。

デッサンが特別くるっていたり、素人のような絵ということではなく、しっかりと商業レベルの絵であるのですが重さがないというか軽く見えます。

そのせいか残酷な場面でもあまり生々しさがなく、それが良いと感じる人も、悪いと感じる人もいそうな絵です。

気軽に見れるという点では良いと思います。

基本的にはフランを愛でる物語

状況や設定は色々ありますが、強い武器である主人公がフランの成長を助ける様を見るという、読者にとっては「フランを愛でる物語」だといえます。

その点で、自分が成長するよりも相棒を成長させることに楽しみや面白さを感じる方にお勧めできる作品です。

父が娘を守るように。彼女を彼氏が守るように。そんな関係性の物語ですね。

『転生したら剣でした』のKindle予約情報

Kindleは紙媒体の発売と同時に購入可能になるため、予約はできません。

なお、4巻は2018/9/21に発売されました。

『転生したら剣でした』のKindle新刊既刊情報

最新巻4巻
発売日2018/9/21
次巻5巻
発売日情報なし
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転生したらスライムだった件

異世界ものに限らす幅広くみても、絵柄も内容も素晴らしい作品です。

転生先としてゴブリンにも劣る最弱モンスターのスライムを選びつつ、その特性を活かして生きて行く姿を描くサクセスストーリ。という感じでしょうか。

とはいえ、補職した相手の力を得るという能力のために冒頭の伝説級のキャラクターを補食した時点で相当に強くなってしまい、少しづつ強くなっていくような成長ものとは少し違います。

基本的にモンスターや亜人(ドワーフ)が登場し、人間はあまり出て来ません。話が進めば対人間の物語も描かれるでしょうが、とりあえずは人外中心です。

仲間といいますか賛同者を増やしていくのですが、その過程で「名付け」を行いそのキャラクターのレベルがあがります。
こういう場合のお約束的に、レベルが上がると人間の姿に近くなり、人外感はやや薄れます。

物語全体では、モンスター中心の国づくり的なものがあるようで内政系といえ、魔法などがあるので微妙ですが多種族との戦争や外交も描かれています。

盛りだくさんなので一つ一つの印象は弱いのですが、絵の美味さもありキャラクター中心で読むととても楽しめる作品です。

絵柄

個人的に好きな川上泰樹さんが絵を担当しているので、文句なしで良い絵です。

線が単調ではなくややザラついており、絵物語といいますか、非常に雰囲気のある絵柄です。

デッサンの崩れもありませんし、アクションシーンの動きなども必見の絵です。

キャラクターの造形としては美男美女がやや面長になる傾向を感じますが、そこまで気になる程ではなく川上さんの特徴的な絵柄という認識でよいと思います。

肝心のモンスターなどのクリーチャーデザインも秀逸で、あまりかっこ良くないはずの豚モチーフのオークですら魅力的です。

他にも「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」や「まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い」などを書かれているのでコミカライズの経験も豊富で腕も一流です。

亜人の種類

今のところスライムは主人公だけですが、以下のような亜人やモンスターが出て来ます。

  • ゴブリン(美形/マッチョ/おちゃらけ)
  • ドワーフ(ひげ面職人)
  • ドライアド(甘いモノ好きの美人)
  • エルフ
  • 狼(主にベッタリの獣)
  • 昆虫(蜂とかクワガタ的なのとか)
  • 鬼(オーガだが日本風)
  • オーク(豚)
  • リザードマン(水かきあり)

種族ではなく恐ろしく強くなった固体として「魔王」も存在しています。

精霊もいますが、特定のエピソードに絡んでいるだけで存在感はありません。

初期はゴブリンのみで役職付きになったりするのですが、種族が増えると極たまにしか登場の機会がありません。一部はメイン並に登場はしますが、仕方が無いとはいえ残念です。

少ししか出番がありませんが、まんま昆虫のモンスターが傘下に加わるのは興味深い所です。

中2的な表現

コミックではなく原作の要因なのですが、「飢餓者」と書いて「ウエルモノ」とルビをうつ場面があり、こういう点が個人的には中2感が強くてだめでした。

キャラクターの戦闘服にスーツ的なのがあるのも同様に中2感があり、他の要素から浮いている印象です。

気にならない人がほとんどでしょうし、気になってもある程度慣れるので無視できるでしょうから、問題にはならないと思いますが。

『転生したらスライムだった件』のKindle予約情報

10巻が2018/12/7に発売されました。

『転生したらスライムだった件』のKindle新刊既刊情報

最新巻10巻
発売日2018/12/7
次巻11巻
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