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コミック紹介

ノー・ガンズ・ライフ

書名ノー・ガンズ・ライフ
著者カラスマタスク (著)
掲載誌ヤングジャンプコミックスDIGITAL
出版社集英社
発売時期情報なし

「SFでハードボイルドの何でも屋」を非常にうまい絵で描く作品です。

依頼者からうける依頼をこなしながらメインストーリが進む、という構造はありますが、この作品はメインストーリーの部分が大半を締めるためオムニバス的な雰囲気はあまりなく、メインストーリーをしっかり読みたいという要望に応えてくれています。

この作品の世界では、大戦のなかで飛躍的に向上した技術を使って体の一部ないしほぼ全体を「拡張(=概ね機械化)」することが一般的であり、分かりやすいのは義足や義腕などの義肢が当てはまります。

拡張部分の操作には大なり小なりの「補助脳」が必要なようで、この補助脳が拡張者の弱点といえます。

主役は「銃頭」という異形であり拡張技術の産物といえますが、作中でも人に驚かれるレベルなので、異様な風体ではあるようです。

この主人公「十三(じゅうぞう)」が人体実験の被害者であり記憶をなくしたキーパーソンである「哲郎」と出会うことで、十三の過去にも深く絡んだ大きな事件に巻き込まれる、というのがメインストーリーです。

十三と絵の雰囲気から「酒とタバコと女が好み」と思われそうですが、実は「酒は好き」であっても、「タバコは生きるための薬摂取用」であり、「女の裸にあせる」というキャラクターであり所々にコメディ的な描写も挟まれているためそこまでストイックということではありません。

メカニックの少女「メアリー」はスレンダーで可愛らしいもののエロではなく、色気担当ともいえる復興庁(拡張者の管理や関連事件を扱う公的機関)の「オリビエ」は厚くぼってットした唇や魅力的な体のラインを誇るものの実際にはそこまで物語にエロは反映されておらず、エロ成分が薄いのも特徴といえるでしょう。

適度に抜けた部分もありますから、探偵や何でも屋が主役の作品を敬遠している方にもおすすめです。

『ノー・ガンズ・ライフ』の特徴

  • 何でも屋でハードボイルド
  • 世界を裏でも表でも牛耳る特定企業
  • 戦争が集結して日の浅い状況
  • 機械化された人体
  • 一部ではあるものの、公僕の勤めを果たそうする役人
  • 機械化による悲しみや怒りや幸福や喜びなどの物語
  • はすっぱで元気で可愛らしく、けなげなメカニックの少女

『ノー・ガンズ・ライフ』の絵柄

非常に上手いです。

線が堅く単調ではなく情感や勢いなどを表現していて、絵全体を作品の雰囲気に統合する役目を果たしています。

背景は建物やパースの構造がしっかりしていて、完成された空間の中をキャラクターが動き回る映画のような絵が楽しめるでしょう。

人物の顔も作品や作風にあっていて、かっこ良く、厳つく、可愛く、美しく、どれも魅力的です。

コメディ部分の力の抜けた絵もよく、シリアスの息抜きだからといって崩しすぎないバランス感覚が優れているように見えます。

『ノー・ガンズ・ライフ』の見所

「拡張者」が見所です。

拡張した理由はいろいろありますが、一般的なのは体の一部を欠損してそこを補うためです。

つまり拡張部分を見れば各キャラクターの人生がわかるようなもので、メインであれモブであれ人物が登場するたびに背景があることが感じられます。

モブ全員の背景など明かされるはずはありませんが、そういった多くの人物の生き様が感じられることで、メインキャラクターへの注目度が高まるはずです。

「彼は、彼女は、なぜそこを拡張したのか?」を考えながら見ることで、さらに作品を楽しめるでしょう。

『ノー・ガンズ・ライフ』のKindle予約情報

7巻が2018/8/17に発売されました。

『ノー・ガンズ・ライフ』のKindle新刊既刊情報

最新巻7巻
発売日2018/8/17
次巻8巻
発売日情報なし
まとめ買いページ
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