タイムリープ系のファンタジー作品です。
特徴は、勇者の1人である主人公が相当に悲惨な目にあった上でのやり直しという点です。
主人公が悲惨な状況というのはわりとありますが、この作品では意図的に薬物中毒にされたうえ、レイプ(主人公は男ですが精子を体内に入れれた人物は男女関係なく能力が向上するため)されたり使い捨ての駒のように扱われるなど、具体的に悲惨な内容が説明されています。
加えてやり直し後もある程度は同じ目に合う必要があり、辛い経験を自覚的に繰り返す状況です。
能力は回復ですが、実際には根本が回復とは違うようで、その点を利用した話の展開になっています。
基本的に復讐劇であり、ほのぼの楽しいお話ではありません。
復讐劇がお好きな方であれば読んでみても損はないと思います。
絵柄
商業では少し厳しいレベルに思えます。
デッサンが微妙な部分もありますが、それよりも表情の描き方に問題を感じます。
作品のテーマ的に苦悶や憤怒や絶望などの激しく暗い感情を描けなければならないのですが、表現に幅がないうえ簡略化があまり良くなく稚拙に見えます。
とはいえ描くことが難しいテーマですし、このまま巻を重ねる過程で絵は良くなるものですし、1巻で判断せずにいるほうが良いとは思います。
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2巻が2018/9/4に発売されました。
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