書名 | ゴブリンスレイヤー |
---|---|
著者 | 蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊) (著), 黒瀬浩介 (著), 神奈月昇 (著) |
掲載誌 | デジタル版ビッグガンガンコミックス |
出版社 | スクウェア・エニックス |
発売時期 | 紙媒体と同時 |
ファンタジーの中ではかなりの良作です。
ゴブリンをメインで扱う作品は増えていますが、敵方としてここまでこだわっているのはゴブリンスレイヤーぐらいでしょう。
ゴブリンを単なる雑魚ではなはなく生き物として捉えていて、その行動や思考までしっかりと考えられています。
それだけに、ゴブリンならやるであろう様々なことが描かれています。
例えば、女性を捕まえてレイプし続け子を生ませようとする場面が何度もでてきます。
作中では女性の小便の臭いを好むという説明もあり、ゴブリンがどういう生態なのかが自然と理解できるでしょう。
主人公は中肉中背ながらゴブリン退治に特化した技能をもち、基本的にはソロで巣穴の攻略(=巣穴の中のゴブリンを皆殺し)可能な人物です。
この主人公に女プリーストがメインで加わり、そこからサブレギュラー的なキャラクターが加わってと、ソロからパーティーになっていくようです。
設定もキャラクターも物語も他の作品より一段上で、買っても損をしない作品です。
絵柄
キャラクターの顔の描写に多少の古さを感じますが、すぐに気にならなくなります。
なぜならキャラクターの装備の緻密さ、背景の描写、アクション、なによりゴブリンの表現が素晴らしく、1コマの完成度に目を奪われるためです。
それだけに没入感も凄まじく、集中して全冊読んでしまう程です。
魔法
ゴブリンスレイヤーの世界には魔法や神の奇跡が存在しますが、基本的には剣の時代という感じです。
なぜなら、魔法の回数制限がかなり厳しいようで、初心者は2,3回魔法を放てば打ち止めという状態だからです。
対ゴブリンに関して言えば、相手は数で押し込んでくるのですから、よほど効果的につかわなければすぐに魔法使いや僧侶は押し潰されてしまいます。
実際、魔法使いが数で簡単に押されて潰され、レイプの後に殺されるという場面が冒頭にあります。
ファンタジー作品ですが、その世界で実際に起こりうる状況が描かれており、それがリアリティーの強化に繋がっているのでしょう。
『ゴブリンスレイヤー』のKindle予約情報
6巻が2018/12/13に発売されました。
『ゴブリンスレイヤー』のKindle新刊既刊情報
- 巻別ページ
-
0人がこの記事を評価
役に立ったよという方は上の「投票する」ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです。
連投防止のためにCookie使用。SNSへの投稿など他サービスとの連動は一切ありません。