魔法少女ものの中では異質な、魔法少女が世界を救ったあとのお話です。
とはいえ結局のところ戦いが続いているので、世界を救ったあとという前提をあまり感じないのですが。
アクションが主体でグロが頻繁に入り、物語自体はシリアス展開が多くを占めるので、暗めの内容です。
魔法力の損耗を防ぐためにまず銃器で攻撃を行うなど、戦術的な部分で魔法少女以外がある程度の対抗手段を獲得している点も特徴といえるでしょう。
この状態で必殺技的なものを叫ぶのに違和感がありますが、この違和感こそが魔法少女が世界を救った後にも闘い続けていると感じられる部分なのだと思います。
お風呂のシーンやレズっぽいキャラクターの存在、下着がこれでもかとよく見えるアングルなど、女主人公もののお約束的なものは完備です。
ただし、敵方にモブの女性がレイプされるシーンもあるので、単なるお色気シーンが差し挟まれているわけではありません。
絵柄
顔の描き方のせいか、やや古めの絵柄に見えます。
しかしながら、デッサンが崩れることはあまりなく動きもしっかりと表現されているため、すぐに引き込まれて絵柄のことは気にならないでしょう。
私は銃器の知識がないのでわかりませんが、おそらく資料に即した造形や使用方法で描かれているのではと思いますので、小物の描写もしっかりしています。
トラウマの多さ
登場人物の多くがトラウマを抱えて行きており、回想シーンでそれらを見ることになります。
魔法少女ものでは敵が主人公の家族を害するという掟破りはまずやりませんが、この作品ではそんなことはなく、効果的に残虐な方法を用いてきます。
回想シーン以外でもあまり救いがない(モブの死亡率がかなり高い)ので、明るめの作品が好きな場合はお勧めできない内容です。
グロテスク表現
既に触れていますが、グロが結構あります。
基本的に敵方が一般人を虐殺するので、四肢をもいだり、内蔵をぶちまけたりという場面を目にします。
アップになる場合もありますが、モブの場合は背景にとけ込むようにやや遠めのアングルからというのが多いように感じますので、その意味ではまだ大丈夫といえるかもしれません。
主役のあすかが斬撃系の魔法を使うため敵が両断されて断面が見えるというものありますが、銃や薬物や打撃などの魔法(といいますか魔法で効果を付与された攻撃です)を受けた敵全般が攻撃に応じた損壊を受けるので、ダメージ描写としてのグロは程度の差はあれどずっと続きます。
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